アイ 水銀ランプ

生産終了品
品種が豊富で、取り扱いは簡単。普及率の高いランプです。

口金E26口金形 /E39口金形
ワット40W / 80W / 100W / 200W / 250W / 300W / 400W / 700W / 1000W
相関色温度4100K / 5700K
演色性Ra14・40

水銀ランプは生産を終了しました。

2021年以降、水銀を使った製品の、製造・輸出・輸入が禁止となりました。(水銀条約)
詳しくは「水銀に関する水俣条約」をご覧ください。

岩崎電気も2020年に水銀ランプの受注・生産を終了いたしました。

分光分布図

透明形

透明な外球を用いた青白色に発光するランプです。ランプの輝度が高く、狭角形配光が得やすいため、投光照明などによく使用されます。演色性を気にする所にはやや不向きです。

蛍光形

アイ パワーデラックス(末尾形式X付)
外球内面に赤色域に発光する蛍光体を塗布し、光色、演色性を改善したランプです。

特長

高い発光効率

白熱電球の約4倍の発光効率であるため、同じ明るさを得るのに約1/4の灯数・電力で済みます。

12000時間と長寿命

定格寿命が12000時間と長いため保守の手間が省けます。(40Wを除く)

用途

  • 道路、駐車場、交通広場、商店街、工場構内等の屋外照明
  • 投光照明、野球場、ゴルフ場等の各種スポーツ施設照明
  • 公園、庭園樹木の照明
  • 工場、体育館等の高天井照明

水銀ランプの動作原理

チョークコイルを用いた点灯回路

電源のスイッチを入れるとチョークコイルを通じて二つの主電極に電圧が印加されますが、この状態ではランプは点灯せず、まず主電極(a)と補助電極(c)との間で局部的な放電を開始。この放電によってアルゴンガスがイオン化し、主電極(a)~(b)間の放電に移行します。

さらに放電による熱の発生によって発光管内の水銀が蒸発し時間の経過とともに蒸気圧が上昇。ランプの始動直後は発光管温度が低く、波長の短い紫外放射が大部分を占めるため発光は弱いのですが、数分後には発光管温度が上昇して、ランプ特性が安定した高圧放電となります。

安定器

一般形低力率安定器〈H-C形、H-T形〉

特長

  • 力率が60%前後の安定器です。電源電圧10%の変動に対して、ランプ電力は18~22%変化します。
  • 波高率が1.4~1.5と低く、ランプの電極を傷めることが少なくなっています。

選び方

  • 電源電圧の変動が少なく(±6%以内)電源および配線容量に十分余裕がある場合。
  • 設置費用を軽減したい場合。

一般形高力率安定器〈H-CC形、H-TC形〉

特長

  • 低力率安定器にコンデンサを内蔵して、力率を改善したものです。力率は90%と高く、水銀ランプの点灯回路として経済的です。また、コンデンサには、保護機能を付けて安全性を高めています。

選び方

  • 電源電圧の変動が少なく(±6%以内)電源および配線容量に十分余裕のある場合。
  • 設置費用を軽減したい場合。

低始動電流形安定器〈H-CL形〉

特長

  • チョークコイル形安定器(CC形)の力率改善用コンデンサの容量を増し、コンデンサ進相電流を大きくしたものです。このため始動時の入力電流が小さくなり(安定時との差が少なくなる)、配線容量を低減できます。

選び方

  • 電源電圧に変動が少なく(±6%以内)電源配線容量が定まっている場合。
  • ランプ始動時に他の設備の稼働に問題がある場合。