周辺環境への配慮

周辺環境への配慮

光と生物は大きなかかわりを持っています。例えば規則正しく変化する昼の長さ(日長)によって影響を受ける光周性や、光合成、光の量などで形態形成に差異が生じる光形態形成はその一例です。また、誘蛾灯のように昆虫も光に大きく影響されます。そのためにも山中や付近に自然環境が存在する場合、田畑に隣接する場合、道路照明は生物のあり方を考慮にいれて計画・実施する必要があります。

自然環境に配慮した道路照明

適正な明るさ、誘虫性の少ない光源の使用、漏れ光の低減

誘虫性の少ない光源の使用

山間部等の道路照明に誘虫性の高い光源を用いると、付近の生態系を壊す恐れがあります。
低誘虫な光源として高圧ナトリウムランプやLEDランプ(LED道路灯)をお勧めします。

主な道路照明用ランプの誘虫性比較

種別 品名 誘虫性
水銀ランプ(蛍光形) アイ水銀ランプ 100
メタルハライドランプ(UVカット形) UVカット形FECマルチハイエースH 50
セラミックメタルハライドランプ FECセラルクスエースEX 40
高圧ナトリウムランプ FECサンルクスエース 16
LEDランプ - 22~26

水銀ランプを基準値(100)とした場合の弊社代表ランプでの比較

適正な明るさ / 漏れ光の低減

漏れ光が発生しているイメージ

路面への必要な明るさを得るために消費電力の大きなランプを使用する必要があります。

漏れ光が少なくなっている

配光制御により、漏れ光を抑え必要な場所だけを照らします。

効率的な配光により光源の消費電力を抑制でき省エネになります。

周辺環境に配慮した照明手法の例

遮音壁照明

住宅密集地等の環境対策として設置される遮音壁と一体型となった道路灯により開放的な照明を実現します

低ポール照明

遮音壁照明の接続区間などで、低ポール照明により後方への漏れ光をカットした道路灯が周辺環境に配慮した照明を実現します。

高欄照明(低位置照明)

自然環境保護区や高さ制限によりポール照明が採用できない所では、周辺への漏れ光が少なく、昼間の景観に優れた照明を実現します。