快適・安全走行環境
快適道路照明
快適な道路照明を実現するには、単に道路面を明るくするだけではなく、道路以外へ漏れる光に対する配慮も必要です。周辺に漏れる光を減少させ、建築・店舗等への光の影響を抑え、しかも歩道上の歩行者に対する明るさも確保する必要があります。
従来の道路照明の配光イメージ
快適道路照明の配光イメージ
快適道路照明に求められる要件
明るい路面
道路照明での障害物は、一般的に明るい路面を背景にして、黒いシルエットとして見えます。対策としては路面の明るさ(路面輝度)を十分にし、障害物を視認するようにします。
ムラの少ない照明
輝度分布が悪い場合、障害物が見えにくく、運転に不安を生じることがあります。これを防ぐために均一の良い照明を行います。
グレアの少ない照明
グレア(眩しさ)には心理的に不快な感じを生じさせる不快グレアと、生物的に物の見え方を低下させる視覚低下グレアの2通りがあり、道路照明では視覚低下グレアを少なくすることが重要です。
誘導性の良い照明
運転者が道路を安全に走行するためには、前方の道路の線形の変化および、分合流の状況を予知する必要があります。照明施設に必要なこのような効果を誘導性といいます。
広幅員交差点照明
交差点など、車両や歩行者の動きが多い交通秩序が乱れる地点では、特に夜間の事故発生率が高く、対策として照明設備の更新・設置が行なわれ、効果を上げています。近年、都市化の進行と交通量の増大にともない、幅員の大きな道路が増加しており、交差点照明もコーナーへの配置と、それに対応する、より光学性能を高めた設備が要求されています。