UV酸化水処理装置

廃水・純水中の有機物分解・除去が可能なUV酸化水処理装置。工場廃水においては、高濃度有機物の分解から、生物難分解性有機物の分解まで、高度な処理が行えます。また、超純水の製造や廃水回収再利用システムでの、低分子有機物の除去に使用されています。

水環境の保全に、光技術による高度な処理能力で対応。「UV酸化水処理装置」

UV酸化水処理装置は、処理対象となる廃水・純水中の有機物分解・除去を目的とし、工場廃水においては、高濃度有機物の分解を目的とした水処理から、生物難分解性有機物の分解に至る水処理まで、既存技術では成しえない高度な処理を行うことができます。また、超純水の製造及び超純水製造上の廃水回収再利用システムにおける、低分子有機物の除去を目的として、システムの一部として使用されます。

UV酸化分解方法は、有機物濃度により次のタイプがあります。

廃水系

TOC濃度:数10~数100ppm
(酸化剤併用)

※高濃度タイプは廃水から純水まで対応できます。

生産系

TOC濃度:0.1~10ppm
(酸化剤併用)

TOC濃度:0.5~100ppb

特長

処理能力が3倍、消費電力は3分の1です。

低圧水銀ランプの分光エネルギー分布は、酸化剤として用いられる過酸化水素やオゾンの分光吸収特性によく合っており、酸化分解が効率よく行えます。このため従来の高圧水銀ランプに比べ、同一ランプ電力なら、処理水中の有機物濃度(TOC値)を3倍のスピードで低減。しかも同一処理なら、消費電力は1/3になります。

設置スペースは半分、増設も容易です。

小型で軽量、ユニット式のシリンダー状ステンレス反応槽を採用。タンク式水槽を用いる高圧水銀ランプに比べ、設置面積は1/2以下です。また処理能力をアップさせたい場合も、多段に積み重ねるだけで対応することが出来ます。

メンテナンスが容易です。

ランプ電力が従来に比べ1/3と小さく、水温上昇がきわめて少ないため、ランプ自体の冷却装置は不要。メンテナンスが容易です。また、ランプ交換も、ランプが小型で水平点灯のため簡単に行えます。

ランニングコストが効率的です。

年間では電力費をはじめ、大幅な低減効果が図れます。

用途例

  • 半導体、電子部品等に必要な、超純水の製造及び廃水回収再利用システムにおける有機物除去
  • 薬品、バイオ、精密機器専用超純水の有機物除去/原子力用冷却及び沸騰用超純水の有機物除去
  • 廃水中の有機塩素系化合物の分解除去
  • その他、各種工場廃水中の有機物除去

産業廃水処理の課題とUV酸化水処理装置

今日の産業廃水処理技術は、凝集沈殿等の物理的分離処理と生物学的処理(活性汚泥法等)が主流であり、更なる高度処理を求めた場合に活性炭及び膜処理等が行われているのが現状です。

しかしながら、生物学的処理方法では、確かにコストは安価であるものの、半導体工場における洗浄廃水(界面活性剤、有機塩素化合物等)や染料廃水等の生物にて分解することのできない有機物は処理しきれず、BODは下がってもCODは下がらないといった現象が見られます。

当社のUV(紫外線)酸化水処理装置は、紫外線の光エネルギーを利用して処理を行うため、既存技術と比較して処理装置がコンパクトとなり、施設面積も少なくて済み、また、操作性も非常に容易となります。


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