技術資料

街路用照明器具 バーサウェイ™

(株)アイ・ライティング・システム 機器技術部 第三機器技術課

キーワード

バーサウェイ™,Jr. バーサビーム™,プリズムグローブ,光害対策ガイドライン,環境配慮形,上方光束比,FECセラルクスエース™

3.特徴・機能

3.1 配光性能

図4 配光図

H6261の配光図を図4に示す。本商品はプリズム制御による屈折光として主に20~80°方向にわたって配光制御をしている(ピークは約35°)。

図5にH6261,H6271の水平面照度分布を示す(範囲:24×40m,設置高さ:4.5m,光源:H6261=M150FCELS-W/BUD×1 H6271=M70FCELS-W/BUD×2)。また同設置条件での比較対象として,HGA5007C(丸型グローブスタンダード街路灯+上方カットルーバー付,光源:HF250X)の水平面照度分布を図6に示す。

HGA5007Cの水平面照度分布と比較した場合,H6261,H6271の方が低ワット光源でありながらより明るく,ワイドな配光を実現していることがわかる。このことから,従来の中ワット光源(250Wクラス)からの代替による省エネ効果も期待できる。また2灯用器具のH6271(70W×2)は1灯用器具H6261(150W×1)とほぼ同等の照度が得られている。

図5 水平面照度分布図

図6 水平面照度分布図

3.2 環境への配慮

本商品の上方光束比は約4.5%であり,環境省の光害対策ガイドライン(表3参照)において,上方光束比の違いによる照明環境類型区分の照明環境II「あんしん」(上方光束比=0~5%)レベルに適合している。また,上方光を抑制するためにルーバーを取り付けたタイプであるHGA5007Cの上方光束比が約14.6%であることと比べると,本商品がより一層上方光束比を抑制した環境配慮形の街路灯であることを裏付けている。

表3 光害対策ガイドライン
照明環境類型 上方光束比
I「あんぜん」 0%
II「あんしん」 0~5%
III「やすらぎ」 0~15%
IV「たのしみ」 0~20%

3.3 FECセラルクスエースの標準搭載

高効率・高演色性が両立された新商品ランプ:セラルクスエース™150Wをメイン適合ランプとし,標準在庫品として対応可能にしている。

また,FECセラルクスエース™を搭載可能とすることによって安価な一般形安定器にて点灯が可能となるため,従来の「E26形セラルクス®ランプ+専用安定器」の組合せと比べてイニシャルコストの低減も実現できる。

3.4 不快グレアの低減

プリズム付きアクリルグローブでHID光源を覆うことによりランプからの直射光をなくして,不快なグレアを低減している。


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