施設報告
大貝トンネルの照明設備 - 広スパン対応型トンネル照明器具の納入事例 -
国内営業事業部 営業技術部 中央技術設計センター
国内営業事業部 東日本営業部 新潟営業所
国内営業事業部 東日本営業部 北関東技術設計センター
キーワード
大貝トンネル,広スパン,トンネル照明,片側配列,小型・軽量,均斉度,視認性,コスト縮減
3.設置概要
3.1 設計結果
設計の検討が行われた結果,本トンネルのトンネル照明器具数量は表4の通りとなった。
照明器具 | ランプ | 基本照明 | 入口照明 | 合計 |
---|---|---|---|---|
KPD060BL | NHTD60 | 14 | 14 | |
KPDP060BL | NHTD60 | 5 | 5 | |
KPH110B | NHT110L | 5 | 5 | |
KPH180B | NHT180L | 3 | 3 | |
KPH220B | NHT220L | 3 | 3 | |
KPH270B | NHT270L | 12 | 12 | |
合計 | 19 | 23 | 42 |
3.2 照度実測結果
施工された大貝トンネルの実測結果を表5に示す。各条件とも基準値を満足している。
車道部平均路面照度 | 12.4ℓx | |
---|---|---|
車道部平均路面輝度 | 0.95cd/m² | K=13ℓx/cd/m² |
歩道部平均路面照度 | 7.6ℓx |
注記)上記値は,実測値に保守率:0.65を乗じた値
3.3 写真測光結果
現地にて撮影した基本照明区間の写真による写真測光の結果を図9に示す。
基本照明区間の平均路面輝度:2.01cd/m²との結果であり,基準輝度値:0.7cd/m²を大きく上回った。また,総合均斉度:0.42となり,広スパン対応型トンネル照明器具を使用し設置間隔を従来器具よりも広げた場合にも,良好な視認性を確保できたといえる。
4.おわりに
大貝トンネルの照明設備設置にあたり,経済性を考慮しつつ,かつ良好な視環境を確保するトンネル照明を実現できた。片側配列については,一般的な千鳥配列と比べても遜色なく,非常に高い均斉度を確保できた。また歩道照明については,広スパン対応型トンネル照明器具を用いた基本照明にて兼用することにより,平均照度はもとより均斉度においても,車道部と同様に高い均斉度を確保することができた。
最後に,大貝トンネル照明設備の検討と納入にあたり,ご指導ご協力を頂きました多くの方々に厚く御礼を申し上げる。
この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第15号掲載記事に基づいて作成しました。
(2006年11月1日入稿)
納入事例
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