技術資料

LED道路照明器具 - LEDioc ROAD™ Ver.5 -

国内事業本部 国内商品開発部 商品開発課
国内事業本部 国内商品開発部 LEDオプトデザイン課
国内事業本部 国内商品開発部 回路設計課

キーワード

LED,道路照明器具,LEDioc ROAD™,省エネ,角度可変,兼用クランプ

3.特長・機能

3.1 角度可変機能を有する構造*7

様々な道路断面に対応するため,器具の取付角度を可変できる構造とした。路面との角度を5°刻みで0~20°まで調整が可能となる。また,角度可変のイメージを図2に示す。

*7)角度を調整する際は,適正なトルク管理が必要となる。

図2 角度可変のイメージ図

3.2 ポールヘッド形とアーム取付形の兼用構造*8

図3 クランプ組み替えのイメージ図

クランプの組み替えにより,ポールヘッド形とアーム取付形の両方に対応できる。クランプ組み替えのイメージを図3に示す。

*8)角度を調整する際は,適正なトルク管理が必要となる。

3.3 消費電力の削減

消費電力を削減したことにより,弊社の従来モデルと比較して,各電力会社様の公衆街路灯電気料金区分において一つ下のクラスで使用が可能となった。

1.0cd/m²タイプ:100VA以下の電気料金区分
従来モデル新モデル
108VA
電源別置タイプ
87VA
電源内蔵タイプ
79VA
0.7cd/m²タイプ:60VA以下の電気料金区分
従来モデル新モデル
82VA
電源別置タイプ
59VA
電源内蔵タイプ
56VA

注) 皮相電力(VA)は,200Vでの60000時間経過後の最大値を示す。

3.4 経済比較

従来モデルとの経済比較を表6に示す。

表6 経済比較

  • *9)消費電力は,入力電圧200V時の特性を示す(水銀ランプは一般形高力率安定器使用時,LED器具は電源ユニット別置形の初期光束補正機能による60000時間平均値)。
  • *10)電気料金は,東京電力㈱電気供給約款(平成28年1月1日)「公衆街路灯B」より18円/kWh(税抜)で算出,年間点灯時間は4000時間で算出。

4.おわりに

ハイスペックな道路照明器具の商品開発を実施し,連続照明形,交差点照明形,自動車専用道形のラインアップを揃えた。今後,専用オプション部品の開発を行っていく。

この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第37号掲載記事に基づいて作成しました。
(2017年11月13日入稿)


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