施設報告
川越一番街 街路灯 - 蔵造りの町並みを魅力的に照らす -
営業技術部 LCS
営業本部 東日本営業部 千葉営業所
営業本部 東日本営業部 さいたま営業所
キーワード
川越一番街,行灯型街路灯,アクリルパネル透過率,ライトアップ,蔵造り(重要伝統的建造群保存地区)
3.照明設備
日中は町並みに溶け込むよう,支柱ポールも軽やかに仕上げ,夜間は歩行者の安全確保の役割を果たすとともに,沿道の建物を魅力的に照らし出すライトアップの役目をもたせている。照明設備の数量を表1に示す。
区分 | ランプ | 数量 |
---|---|---|
行灯型照明器具 | セラルクス®70W/3200K | 47 |
足元照明器具 | コンパクト形蛍光ランプ9W(電球色) | 47 |
3.1 灯具
現地にて照明実験を行ない(図7),特長ある蔵造りの建物を効果的にライトアップするための光源・灯具の検討を行なった。当初,平均路面照度10ℓxを満たす光源としてセラルクス®150Wを提案していたが,実際の現地での点灯確認実験において,70Wでも十分に町並みを照明することがわかった。また,灯具に用いる透過率の異なるアクリルパネルをいくつか用意し,照明実験を行なった結果,建物を効果的にライトアップするために,灯具建物側のアクリルパネルのみ透過率を高く設定することとした。
3.2 足元灯
足元灯には,電球色のコンパクト蛍光ランプ9Wを使用し,歩行者の足元を3方向(建物方向を除く)へやさしく照らし出している。前面のアクリルパネルは,斜めに取り付け,路面を照らすよう配慮した(図8,図9)。安定器,グローソケットは,防湿形仕様としている。
3.3 ポール
町並みに溶け込むよう,できるだけ細いポールを検討した結果,□30×90の2本ポールとなった。歩行者進行方向側にポールの細い面を向けることで,より軽やかな印象を与えている。(図10)
4.おわりに
新街路灯により,空が開放的に広がる気持ちのよい景観となった。街路灯は蔵造りの町並みに溶け込み,江戸時代にタイムスリップしたような佇まいの,風情ある町並みを創っている。週末はもちろん平日も多くの観光客,地元のお客様が訪れ,賑わいのある商店街となっており,新しい街路灯も好評をいただいている。
最後に,川越一番街の照明を実現するにあたり,ご協力いただいた皆様に感謝の意を申し上げる次第である。
この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第17号掲載記事に基づいて作成しました。
(2007年10月15日入稿)
納入事例
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