施設報告
住戸に隣接した緑化歩道の照明 - コンフォール上野台,コンフォール明神台 -
国内営業事業部 営業技術部 中央技術設計センター
国内営業事業部 開発営業部 民需営業グループ
キーワード
コンフォール上野台,コンフォール明神台,住戸,歩道,低位置ワイドスパン形歩道灯(cerca®),ソーラーLEDブロック
3.設備概要
3.1 コンフォール上野台
コンフォール上野台の照明設備概要を図4に示す。
広い歩道部に低位置ワイドスパン形歩道灯のcerca-Lを連続的に配置しているが,その中でも当区域の中央にあるシンボル的な歩道部では,2灯おきにcerca-Hを配置することで,歩道のデザインと空間的に調和させながら,歩道全体の明るさを確保している(図5)。
ソーラーLEDブロック(緑,青)は,インターロッキング製の歩道部2箇所に,色分けして連続配置し,「緑色の歩道」と「青色の歩道」を演出している(図6)。
ルーバ形アプローチライトは,住戸周縁部や住戸出入口付近に,連続的又は局部的に配置している。また,環境配慮形照明器具のポール灯及び同共架灯は,移管道路に配置している(図7,図8,図9)。
3.2 コンフォール明神台
コンフォール明神台の照明設備概要を図10に示す。
cerca-H,cerca-L共にグローブ(発光部カバー)にフロスト処理を施して暖かみの強調を図っている。cerca-Lは,歩道部に連続配置し,階段部スロープに局部配置している。cerca-Hは,プレイロットや広場など広く照らす所に配置している(図11,図12)。
ソーラーLEDブロック(青)は,コンクリート製の歩道のスリット部に,インターロッキングと合わせて設置することで連続配置している。
LEDウォールサイン灯は,この地域の歴史を紹介する内照式の案内板(パネル部 縦160×横340)であり,光源に50個のLEDを使用することにより,明るさの均斉化と省エネを実現している(図13)。
自走式の駐車場には,可変配光形照明器具を配置している(図14,図15)。
4.おわりに
これらの照明設備は,住戸・緑地・歩道の空間において快適な光環境を創出すると同時に,省エネやコスト削減も実現している。そして,安全・安心と共に,経済性や環境面にも配慮された良質な住宅を供給する一助となっている。
最後に,本整備事業の施主であるUR都市機構をはじめ,ご尽力を賜りました各位に厚く御礼を申し上げる。
この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第16号掲載記事に基づいて作成しました。
(2007年1月31日入稿)
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