施設報告
千葉市蘇我球技場(フクダ電子アリーナ)の照明設備 - Jリーグスタジアムの照明 -
国内営業事業部 営業技術部 中央技術設計センター
国内営業事業部 関東技術設計センター
光源事業部 光源開発部 回路技術グループ
キーワード
千葉市蘇我スポーツ公園,サッカー専用球技場,Jリーグ,瞬時再点灯,照明制御システム
3. アリーナ照明設備(続き)
3.3 照明制御
照明制御にはITACS(Lシステム)を使用しており,1F中央監視室に主制御盤・4F大型映像室に副制御盤が設置され,いずれの盤でも多数の点灯パターン制御と照明分電盤故障の警報監視を行なっている。
尚,これらの制御盤は照明の使用状況や警報の発生状況を視覚的に確認しやすい様にグラフィックパネルを採用し,更にはデザイン的な考慮でLEDがパネル表面に突出しない構造となっている。
また,設備の停電時には,照明の使用状態に応じた比率で瞬時点灯器具の自動点灯制御を行なっており,この時,発電機電源への負担軽減の為に順次点灯機能も用いているのが特徴的である。(図8,図9)
3.4 スタンド屋根ライトアップ
球技場のスタンドには,全周に屋根がかけられており,屋根を支えている柱にエリアスター®を上向きに取付け,屋根の下面をライトアップしている。屋根の下面を照らし上げることにより臨場感あふれるスタジアムとなっている。(図10,図11)
3.5 周辺道路照明
スポーツ公園が建設されると共に周辺道路も整備され,新たにデザイン道路灯と歩道灯が建てられている。道路灯には高圧ナトリウムランプ110W,歩道灯にはハイラックス®150Wが採用されている。(図12)
4. おわりに
千葉市蘇我球技場の照明は,グレアを低減し,良好な光環境を創りだすことができた。今後,本球技場が多いに利用されることを期待したい。
最後に,千葉市蘇我球技場の照明設備の完成にあたり,ご指導,ご協力をいただきました関係各位に心よりお礼申し上げます。
この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第13号掲載記事に基づいて作成しました。
(2005年9月21日入稿)
納入事例
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