施設報告

三鷹駅北口LED点字ブロック - 視覚障害者歩行支援LED点字ブロック -

国内営業事業部 営業技術部 営業技術企画グループ
情報機器事業部 事業企画グループ

キーワード

武蔵野市,バリアフリー,点字ブロック,視線誘導,視覚障害,LED,高輝度

3.LED付点字ブロック (つづき)

3.3 制御

LED付点字ブロックでの誘導のための点灯は薄暮や夜間である。弱視者は薄暮になるとブロックが見え難く触覚のみの通行となり,不安感が増し危険性も高まる。また,夜間におけるLEDの明るさも眩しすぎないように調整する必要がある。このことを考慮にいれ薄暮時の早目の点灯とし,薄暮・夜間の2段階調光制御を行い深夜に消灯している。以下に制御の流れを示す。

薄暮時点灯

夜間夜間調光

深夜24時間タイマーにより消灯

4.設置状況

薄暮においても遠くからはっきり視認ができ,誘導効果があるのが分かる。また,点字ブロックの配置も植栽側に寄せてあるため歩行者も少なく,視覚障害者には十分な歩行空間が確保されている。(図5)近距離から見てもまぶしさがなく誘導されており,安心感のある歩行空間が確保されている。(図6)

図5 駅側から歩道を望む(薄暮時)

図6 近距離からのLED付点字ブロック(薄暮時)

5.おわりに

LED付点字ブロックは今回、初めてのフィールド設置であり、今後の経過を見守り、視覚障害者等の意見を参考に、より良い商品づくりを推進します。また、課題となっている商品コストの低減,省施工を改善し、扱いやすい商品としていく考えです。

最後にLED付点字ブロックを設置するにあたり、ご指導並びにご協力いただいた武蔵野市役所様及び施工業者の皆様に感謝すると共に心よりお礼申し上げます。

この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第13号掲載記事に基づいて作成しました。
(2005年10月14日入稿)


テクニカルレポートに掲載されている内容は、原稿執筆時点の情報です。ご覧の時点では内容変更や取扱い中止などが行われている可能性があるため、あらかじめご了承ください。