施設報告

栴檀木橋(せんだんのきばし)ライトアップ

営業技術部 LCS
営業技術部 西日本技術設計センター
営業技術部 西日本技術設計センター
国内事業本部 国内営業部 大阪営業所 広域営業課

キーワード

大阪,栴檀木橋,LED,橋梁ライトアップ,道路低位置照明,高欄照明,景観照明,フルカラーライン照明

2.照明設計(つづき)

2.3 演出パターンおよび年間スケジュール

橋桁に設置したフルカラーライン照明によって,光のグラデーションを大阪市中央公会堂側から三休橋筋側に向かって徐々に変化させ,大阪市中央公会堂へといざなうイメージを創り出している。季節,時間によりパターンを変化させることで飽きの来ない演出を創出している。

演出は春パターン(3月~5月),夏パターン(6月~8月),秋パターン(9月~11月),冬パターン(12月~2月)を常時パターンとして点灯し,毎正時(30分毎)に春夏秋冬4つのパターン要素を入れ込んだ季節パターンを5分間点灯させている。夏に行われる天神祭や,クリスマスの時期にはイベントパターンを点灯させ,より地域に属した演出となっている(図11~19)。

図11 常時パターン春:センダン(若葉)

図12 常時パターン夏:水都ブルー

図13 常時パターン秋:ガス灯のあかり

図14 常時パターン冬:スノーホワイト

図15 毎正時・30分パターン:春夏秋冬

図16 クリスマスパターン:ゆらぐあかり

図17 天神祭(宵宮)パターン:センダン(満開)

図18 天神祭(本宮)パターン:花火

図19 年間スケジュール

4.おわりに

2017年3月に本業務を行ったエリアは,橋梁だけを照らし,照明器具の輝きを抑えることで,落ち着きのある空間を演出するだけでなく,大阪市中央公会堂といった歴史的な風格ある建築物と同調し,景観演出に相乗効果をもたらしたものとなっている。

景観照明を計画するうえでは,単一の施設だけではなく周辺エリア全体での照明計画を行わなければならないことを強く認識したものとなった。

最後に,貴重な橋梁のライトアップを実現させていただいた大阪市建設局様,株式会社ジェイファスト様,監修者様,ならびにご指導いただいた皆様,工事に関わっていただいた関係各所の皆様に感謝を申し上げる。

この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第37号掲載記事に基づいて作成しました。
(2017年10月2日入稿)


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