施設報告

みなとみらい線新高島駅の照明設備

国内営業事業部　第一営業部　関東技術設計センター
国内営業事業部　営業技術部　LCS

2.　照明設計(続き)

2.5　地上上屋の照明設備

地上上屋の照明(運行時)は，全面ガラスであり天井部に照明器具を配置することができないため，シャッターボックス内にコンパクト蛍光ランプ32W×1(5000K)ダウンライトを設置し，ボックス側面にはメタルハライドランプ150W(4500K)投光器を取り付け，階段部を直接照明している。また，壁面には，鉛直面照度を確保するために間接照明として，セラミックメタルハライドランプ70W(4200K)ブラケットを取り付けている。(図10)
地上上屋の照度分布図(維持)を図9に示す。

地上上屋の照明(運行終了後)は，光のオブジェとしてスリガラス壁面をLED照明器具(青)でライトアップしている。(図11)

LED照明器具は，建築と一体化となる構造でスリガラス壁面沿いに設置されている。(図12，13)

メンテナンスを行うときに，LED照明器具が取り外しが容易になるように，1ユニットの基本長さは400mmとした。ø5砲弾型LED(青)の配列は，光の広がりや明るさを確認するための実験結果(図14)より，LED取付間隔30mmでは，光に縞模様ができるためLED取付間隔15mmとの中間にあたる取付間隔25(mm)を採用している。表2にLED照明器具数量一覧を示す。

2.6　地上エレベーターの照明設備

運行時は，スリガラス壁面をLED照明器具(白)で，運行終了後はLED照明器具(青)でライトアップし，時間帯に応じた演出を行っている。(図15，16)

LED照明器具は，全周がガラスで囲われたボックスになっており，ガラス面と躯体との間に設置している。(図17，18)

地上上屋と同様に，1ユニットの基本長さは400(mm)としø5砲弾型LED(青)を取付間隔25(mm)，ø5砲弾型LED(白)を取付間隔25(mm)の2列を採用している。表2にLED照明器具数量一覧を示す。

3．おわりに

本施設は，みなとみらい地区の新たなアクセスとして開通した鉄道でこれからの利用者は，より多くなると考えられる。新高島駅周辺に関しては，まだまだ，開発途中であり注目されていく駅である。今回の照明に関しても，通常の駅では，あまり使用されていなかったHf蛍光灯器具を積極的に採用した。また，ライトアップも今，多くのところで注目されているLEDを採用し，これからの駅舎照明のモデルとなる照明設備ができた。

最後に，みなとみらい線新高島駅の照明設備の完成にあたり，ご指導，ご協力を頂きました全ての皆様に心よりお礼申し上げます。

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