アイちゃんのあかりを訪ねて

風の岬を訪ねて - 青森県外ヶ浜町編 -

青函トンネル記念館

世界に誇る大事業の足取りを見る


青函トンネル記念館 外観

龍飛埼の道の駅「みんまや」内にある、「青函トンネル記念館」。ここでは世界最長 (53.85km)の海底トンネルの構想(昭和21年(1946)の現地調査開始)から完成(昭和63年(1988)3月13日JR津軽海峡線として開通)まで42年もの歳月を費やした世紀の大事業の足跡を、音と映像、資料パネル、立体モデルなどでわかりやすく展示公開しているの。世界へ誇る大事業の足取りや、完成に導いた多くの人々の技術と情熱が実感できる記念館!


展示ホール

トンネルシアター

2階にあるトンネルシアターでは、記録映画を上映していて、調査から工事、施設、本州と北海道が陸続きになった瞬間の関係者の感激など自分が当事者になった気分で体感できるよ。青函トンネル工事で働いた人は、なんと延べ1,370万人で、使用された鋼材は東京タワー42基分の168,000トン、セメント量はセメント袋を積み重ねて富士山の850倍の847,000トン、火薬量は隅田川花火大会が数百回できる2,860トン!どのくらいの量なのか想像できないくらいのすごい数字ばかりだけど、偉業の一端を垣間見ることができる気がします。

アイは残念ながら時間が無くて体験できなかったけど、日本で一番短い鉄道である龍飛斜坑線(778m)をケーブルカーで乗っていく海面下140mの体験坑道が最高のお勧めだそうです。斜度14度の斜坑を約8分で下ると、そこはかつてトンネル工事の作業坑として使われた一角を利用した地下資料館になっているそうだよ。


青函トンネルの構造パネル


三線式スラブ軌道


青函トンネル竜飛基地模型

施設概要

所在地
青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩竜浜99番地
電話
(0174)38-2301
URL
http://seikan-tunnel-museum.jp/
開館期間
4月21日~11月6日
開館時間
午前8時40分 ~ 午後5時
入館料
記念館のみ大人400円(体験坑道とのセット料金 大人1,300円)

階段国道

車の通れない日本でただひとつの国道

龍飛埼灯台付近から帯島付近を結んでいる「階段」は、国道339号のルートとして指定されている区間で車の通れない日本でただひとつの国道ということで有名な「階段国道」。 昭和49年(1974)に役所の担当者が現地を確認しないで地図の上だけで判断して国道に指定したと伝えられています。でもアイは、きっとお役人さんが機知をきかせて、3年前に北海道側で本工事が着工された青函トンネルの無事開通を祈願するとともに青森側の入口である龍飛岬の観光資源のひとつになるようにあえて階段を国道に指定したと思うなぁ。もしそうなら心温まる良い話だけど、真相はいかに?

全長は338.2mで段数は362段、標高差約70mの階段!中央に手すりがついているけど人ひとりが通るのがやっとのスペース、アイは往復してみたけど、勾配がきつく、訪ねたのがまだ残暑が残る時期だったということと日ごろの運動不足で汗がだらだら、かなりくたびれました。(涙)。階段のほぼ中間地点に眺瞰台(ちょうかんだい)というちょっとした広場があって、胸がすくような雄大なパノラマがひろがって歩いた疲れが吹き飛んで清々しい気分になったよ。


階段国道339号線


階段国道


眺瞰台から帯島を望む