アイちゃんのあかりを訪ねて
維新のふるさとを訪ねて- 萩市編 -
萩市指定史跡 伊藤博文旧宅 & 伊藤博文別邸
伊藤博文旧宅
高杉晋作、伊藤博文、山県有朋など明治維新の原動力となり、明治新政府に活躍した多くの逸材を育てた吉田松陰の松下村塾から徒歩数分のところに伊藤博文旧宅 & 別邸があります。旧宅は木造萱葺き平屋建て、29坪の小さなもので、萩藩の中間伊藤直右衛門の居宅でしたが、安政元年(1854)に博文14歳のとき、父林十蔵が直右衛門の養子となり、一家をあげて伊藤家に入家し、居住しました。
松下村塾
居宅各室の大きさは6畳1室、5畳半1室、4畳半1室、3畳3室、2畳1室の7室に玄関土間で、風呂場と便所が屋外にある典型的な下級武士の住宅です。明治元年(1868)博文が28歳で新政府に出仕するまでの14年間ここが生活の本拠となったそうです。
志士としての活躍や英国への留学など、この家でのんびりする時間はあまりなかったようですが、もしかしたら、歴史小説や大河ドラマの中で活躍する志士たちがこの家で酒を酌み交わしながら夜を徹して新しい時代について語り明かしていたのではと思いを馳せるとなんとなくワクワクしてきました。
利助(博文)亦進む。中々周旋家になりそうな・・・。(吉田松陰の言葉より)
伊藤博文別邸
旧宅の隣にある別邸は、博文が晩年のとき、明治40年(1907)に東京大井町に建てられたものを萩に移築。東京にあったときは、広大なものだったそうですが、往事の面影をよく残す玄関、大広間、離れ座敷の3棟を復元しています。厚さ5cm、幅2m、長さ10m、奈良の樹齢1000年の吉野杉の一枚板を使った切れ目がない大広間の鏡天井、離れ座敷の節天井、和風のシャンデリアなどぜいたくな内装が印象的!!江戸時代に下級武士である中間の身分の子どもであった博文が、明治時代に初代の総理大臣までに昇りつめた立身出世物語を、隣り合う旧宅と別邸は語っているようです。
書院の間
大広間の鏡天井
石燈龍
廊下 1
廊下 2
廊下 3
施設概要
- 所在地
- 山口県萩市大字椿東字新道1511-1
- 開館時間
- 午前9時 ~ 午後5時
- 入館料
- 無料