アイちゃんのあかりを訪ねて
空海が見た眺め - 精霊が宿る島を訪ねて - 五島市編 -
福江武家屋敷通りふるさと館
江戸のたたずまいを残して
城下町のはじまりは、なんと、1634年に第22代五島藩主五島盛利が、五島における中央集権体制を目指して各地に散らばっていた豪族や五島藩士170余家を福江に定住させる「福江直り」を行ったんだって。仲町と南町を結ぶ通りは“武家屋敷通り”と呼ばれ中級武士階級の居住していたところで今なお、武家屋敷通りの約400メートルの石垣として残っているんだよ。石垣は、上部にこぼれ石といわれる丸い小石を半円型に積み重ね、その両端をかまぼこ型の石で止め、全国でもほかにない造りになっているんだ~。
その武家屋敷通り沿いにあるふるさと館は、城下町の模型や写真パネル等の展示を通して福江の歴史を紹介するとともに、染織・草木染体験や五島の民芸品バラモン凧の絵付け体験なども行っていたりして、郷土民芸の体験学習ができるんだよ!
武家屋敷通り
ふるさと館入口・薬医門
実演・体験コーナー
アイの知って得する豆知識
バラモン凧
バラモン凧(たこ)は、五島に古くから伝わる大凧の名称で、「バラモン」とは、五島の表現で「活発な、元気のいい」という意味だよ。普通、百田紙8枚から20枚で作り、絵柄は鬼に立ち向かう武士のカブトの後ろ姿を描いた豪壮なもの。裏側には、籐で出来た弦が張られているから大空に舞うとブーンというウナリをあげ、これが、厄をよけ、悪魔を払うといういい伝えから、五島では男の子(長男)の初節句(旧暦3月3日)に祖父が手作りのバラモン凧を贈る風習があり、それを天高く揚げ、その子の無事成長と立身出世を祈願するそうだよ。 女の子だけどアイもバラモン凧をあげて祈願してみたいなぁ。
福江武家屋敷通りふるさと館
- 所在地
- 五島市武家屋敷2-1-20
- 休館日
- 月曜日(7月~10月無休)、12月29日から1月3日
- 入館料
- 無料