アイちゃんのあかりを訪ねて
彦根を彩るさまざまなあかり - 彦根市編 -
夢京橋あかり館 (続き)
あかりに演出された魅力を再発見
2階は展示スペースになっていて、彦根の伝統工芸「和ろうそく」をモチーフに、「あかり」の文化に迫っているんだよ。まず、まつり提灯が入口で出迎えてくれました。提灯の背景にあるコルトンでは、四季折々の近江のまつり火を灯していて、大型スクリーンでは実際のまつりの様子を上映していたよ。高宮の提灯づくりによると、提灯づくりの工程は、①型を組む、②骨をかける、③糸をかける、④紙を貼る、⑤型を抜く、⑥絵を描く、⑦油を塗るの7つの作業に分かれていることをはじめて知って、気が遠くなりそうな細やかで丹念な作業にアイもびっくりしました。「灯火」のコーナーは、鏡と映像を使った不思議な空間!鏡に映し出されるろうそくの炎のゆらぎをずっと観ていると鏡の中に吸い込まれそうな気分に!ろうそくのスペクトルは太陽光と同じなんだよ。
展示スペース入口
高宮の提灯づくり
灯火のコーナー
「あかり横町を歩く」のコーナーでは、ろうそく屋、油屋、古着屋など町屋の懐かしいあかりの空間を精巧なパノラマで情緒たっぷりに障子からもれる灯の長屋&油問屋ときつねの嫁入り話として再現。庶民生活と「あかり」とのかかわりを幻想的な気分で堪能できるよ。「ろうそく話に触れる」では、ろうそくを食べたはなしや灯芯を煮て食べたはなしなど、ろうそくにまつわる日本の民話を題材にからくりと音声で紹介。まんが日本むかし話の人形劇版を観ているようで楽しかったよ(笑)。「彦根のあかりを振り返る」では、音声による案内とともに、時代による灯り文化の変遷を灯火具で紹介。また、「城下町のあかりを観る」では彦根を彩るあかりの数々をスライド上映で演出。
夢京橋あかり館全体が、私たちの生活とあかりとの関わりを様々なプログラムで紹介し、まさに「あかり」に演出された「あかり」の魅力を感じることができるような空間だとアイは思いました。暮らしの中の心地よいあかりに出会える場所だったよ。みんなも国宝・彦根城築城400年祭の期間中にひこにゃんと会って、ぜひ夢京橋あかり館にも遊びに行ってみてね☆
障子からもれる灯の長屋
油問屋ときつねの嫁入り話
ろうそく話にふれるコーナー
彦根のあかりを振り返る 1
彦根のあかりを振り返る 2
彦根のあかりを振り返る 3
※本記事は、2006年11月30日の取材に基づいて書かれております。現在、国宝・彦根城築城400年祭(2007年3月21日~11月25日)にあたり、展示物の全面入れ替えや模様替えをしましたのでご留意願います。
4月1日(日)からは、新たに国宝・彦根城築城400年祭「彦根まちなか博物館」として開館しておりますのでぜひご来場ください。