SDGsへの取り組み
SDGsと岩崎電気の事業活動
岩崎電気グループは「光テクノロジーを通して豊かな社会と環境を創造する」を企業理念に、常に高いビジョンを設定し、先見性と想像力によって着実に目標を達成することに努力してまいりました。
1944年の創業以来、わが国初の反射形白熱ランプ開発から、数々の光源や機器を自社で開発、製造、販売することで社会に貢献していくことを事業の基軸としています。
これからも光の持つ潜在力を極め、最先端の光技術を駆使し省エネルギー推進による環境負荷の低減と社会の安全・安心に貢献する「光・環境カンパニー」への飛躍を目指します。
そして、照明事業と光・環境事業において、これまで培ってきた光技術と新たな技術の結合により、独自性のある商品開発と周辺事業を含めたソリューションビジネスの展開を図り、より一層付加価値を高めた商品・サービスの提供を推進してまいります。
照明事業
照明事業は、施設照明、産業照明分野で、市場のニーズに対応した付加価値の高い商品開発及び周辺事業を含めたトータルソリューションビジネスを展開しています。
光・環境事業
光・環境事業は、岩崎電気グループが取り扱う紫外線、赤外線や電子線など、さまざまな光技術を応用することで、殺菌関連分野、環境試験関連分野、UV/EBキュア関連分野において、事業を展開しています。
4つの取り組み
岩崎電気が社会とともに持続的に成長し企業価値を向上させるための取り組みを紹介します。
事業活動を通じた、社会や環境課題の解決に向けた取り組みは、SDGsの達成に貢献しています。
1.人々が長く住み続けられる環境を創る
低炭素化に向けた持続可能な街づくりへの貢献 照明事業
岩崎電気は環境負荷の少ないLED照明機器を提案し、電気料金の削減、温室効果ガス(CO₂)の排出量削減を推進し、国の施策である地球温暖化対策計画(2030年までに温室効果ガス46%削減)、カーボンニュートラル(2050年までに温室効果ガスの排出量を全体としてゼロ)の達成に貢献します。
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照明器具の省エネ→CO₂の削減
照明による社会インフラ構築 照明事業
社会インフラを支える道路・公園をはじめとした屋外照明を通じ、省エネルギー化や温室効果ガス(CO₂)の排出量削減といった環境負荷の低減を実現します。
安全で快適な夜の環境を作り出す道路照明の開発、さらには多様な機能価値や技術を照明に持たせることで、より環境に優しく、災害に強い街づくり、住み続けられる街づくり、スマートシティの実現を目指します。
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星空に優しい照明を 照明事業
岩崎電気は光害に配慮したLED照明器具を開発し、光害問題に取り組むNPO団体であるダークスカイ・インターナショナル(DarkSky)による「星空に優しい照明(Dark Sky Friendly Lighting)」の認証を取得しました。
LED化による省エネはもちろん、上方への漏れ光がないよう適切に光の方向をコントロール、必要なものにだけ照射し、星空を守ることに取り組んでいます。
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星空保護区認定制度「ダークスカイプレイス・プログラム」
植物工場の日照不足に貢献する補光システム 光・環境事業
植物工場や施設園芸など、屋内で植物を育成するためには自然光に代わる光エネルギーが必要です。
岩崎電気の植物育成システムを用い、気候変動などの影響から太陽光の不足時に人工照明で補光することが出来ます。
また、屋外で光量が少ない地域でも太陽光に人工光を組合せた併用型システムにより、年間一定の生産量を保つことができ、安定した生産性を確保できます。
岩崎電気では、人工光による植物育成研究結果に基づいた、最適な光源・照明機器をご用意しています。
2.安全・安心を支え、働きやすく健康に暮らせる環境を提供
スポーツ照明事業の展開による地域活性化と健康増進 照明事業
岩崎電気はスポーツ照明事業の展開によりプロスポーツから日々のレクリエーションに至るまで幅広いスポーツシーンに最適な光を提供してまいりました。
「質の高い光」と「高度な制御技術」を備えた大規模スポーツ施設から実現するエキサイティングな空間は、人々に活気をもたらし生活に彩りを与えます。
また、小さなお子さまからお年寄りの方まで、幅広い年代の方が安心してスポーツを行える環境づくりにより、人々の健康増進に寄与します。
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スポーツ施設照明
全ての人にとって快適に利用できる空間を提供 照明事業
調光・調色技術を活用し、日の移ろいに合わせて光色を変化させ働く人のサーカディアンリズム(24時間周期の生体リズム)の形成を促しています。
時間帯や昼光の変化に応じて照度や色温度を自動制御している照明制御システムは、手元のタブレットで個別に調整することもできます。
多目的な用途に応じて最適な照明環境を創出することで、働きやすさと生産性の向上に寄与しています。
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岩崎電気テクノセンター「HIKARIUM」
あらゆる分野で徹底した衛生管理を実現 光・環境事業
紫外線を放射するランプを利用した殺菌システムや、電子線(EB = Electron Beam)を利用した電子線滅菌装置の開発を通じ、多様なフィールドで徹底した衛生管理を支援し、人々の健康を守ります。
特に、世界中で衛生対策の強化が火急の課題となっている中、感染症対策として紫外線ランプで菌を抑制し、室内の空気を除菌する空気循環式紫外線清浄機「エアーリア シリーズ」のラインアップ拡充をし安全・安心な生活環境づくりに貢献しています
3.街の不安を減らす防災・減災技術の創出
防災・減災に貢献、夜間最大3日分のあかりを提供する照明システム 照明事業
日本照明工業会では「停電に強いまちづくり」に貢献すべく、自然災害などによって停電が発生した際でも、安全に避難できるよう技術基準を制定し、その技術基準に適合した照明機器を認証する制度を2020年度より運用をスタートしています。
岩崎電気では、その技術基準に適合した商品を多数ラインアップ。
停電時の夜間でも必要最小限の明るさを確保し、避難所までの道のりをサポートします。
衝撃試験施設の高速度撮影に最適な光環境を提供する照明システム 光・環境事業
車内の安全性の向上を目指し、前方衝突・後方衝突などの試験にダイナミック衝撃試験機を使う際、岩崎電気の高速度撮影用照明システムが使用されています。
太陽光に近似した光と高い照度、フリッカフリーで撮影機器のデジタル化・ハイスピード化・カラー化にも対応しています。
自動車が万一事故を起こした際の搭乗者の安全性向上の研究に役立っています。
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高速度撮影用光システム
4.環境・安全・経済効率を解決した水処理
水質の安全性確保に万全の対策を講じた紫外線照射装置 光・環境事業
紫外線照射装置「アイ ウォーターピュア」はクリプトスポリジウムなどの耐塩素性病原生物の不活化に効果を発揮します。
また、紫外線による水殺菌は熱殺菌のように大型設備や大熱量が不要で扱いやすく、さらに薬品殺菌のように水質に影響を与えないため、薬品取扱いによる危険性や有害副生成物が生じず安心して水質の安全性を向上させることが出来ます。
塩素を使わず放流先の生態系に悪影響を与えない、自然に優しい紫外線消毒技術 光・環境事業
塩素を使わず放流先の生態系に悪影響を与えない、自然に優しい紫外線消毒技術を用いて下水道の消毒や農業・漁業集落排水の処理に応用しています。
紫外線による消毒は、塩素などの薬品を使わず、放流先の水質保全に優れた効果を発揮します。
海洋生物をはじめ、さまざまな生態系の維持に貢献し、牡蠣の養殖場の保全などにより食の安全にも寄与します。