施設報告

国立霞ヶ丘競技場 秩父宮ラグビー場 夜間照明設備 - ラグビー場照明設備施設例 -

営業本部 東日本営業部 宇都宮営業所
営業本部 東日本営業部 東京広域営業所

キーワード

秩父宮ラグビー場,増反射膜付投光器,メタルハライドランプ,仮設用電源

1.はじめに

図1 施設全体(夜間)

秩父宮ラグビー場は,独立行政法人日本スポーツ振興センター(NAASH)によって運営される競技場で,「ラグビーの聖地」と称され,日本随一の環境を誇るラグビー専用競技場である。東京都新宿区及び港区にまたがる国立霞ヶ丘競技場内に位置し,所在地は港区青山にある。

当初の競技場は,ナイター設備を完備していたが,昭和48年の改修工事の際,オイルショックの影響で照明設備を撤去した。しかしナイター再建への強い要望があり,34年ぶりに仮設用電源を使用したナイター設備改修工事が完成した。(平成19年7月竣工)

ナイター試合は,夏から秋にかけて年間数試合予定され,日本代表の試合やジャパンラグビートップリーグ,大学ラグビー戦などを行なっている。(図1,図2)

図2 施設外観(ゴールポスト背面より)

競技場の概要を以下のとおり示す。

用途
ラグビー専用競技場
規模
敷地面積
35,334m²
建築面積
13,525m²
延べ面積
20,313m²
フィールド内面積
6,800m²(68m×100m)
収容人数
25,194名(車椅子席30席含む)
特長
芝生の管理は,夏芝はティフトン,冬芝にはペレニアルライグラスの二毛作で,通年緑化の状態である。

2.照明設計

本施設における照明計画で,次のことに留意した。

  1. 初期水平面照度 1000ℓx以上を確保すること。
  2. テレビ撮影を考慮し,光源は平均演色評価数Ra=65以上であること。
  3. 東京都風致地区の条件より 鉄塔高H=30m以内であること。4基制
  4. 競技者に対しグレアを軽減すること。
  5. 仮設電源(発電機)による1.5kW×36灯分の点灯が可能なこと。

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