施設報告

紀三井寺公園 野球場の照明設備 - 野球場納入施設例 -

国内営業事業部 西日本営業部 近畿技術設計センター
国内営業事業部 西日本営業部 大阪営業所 広域営業課

キーワード

紀三井寺公園,高校野球,増反射膜付投光器,光害対策

1.はじめに

紀三井寺公園野球場は,和歌山県和歌山市毛見地内の紀三井寺公園内にある野球場施設で,全国高校野球選手権和歌山県大会をはじめ,アマチュアスポーツの幅広い大会が開催される施設であり,和歌山県におけるスポーツ振興の拠点として,また公園内には樹木などの緑が数多くあり,県民がジョギングや散歩などに気軽に利用できる開かれた公園として,親しまれている。

本野球場は,野球場総面積 19,280m²(グラウンド内 12,477m²,スタンド 6,803m²),本塁センター間 120m,両翼本塁間 93m,約15,000人の観客が収容できるスポーツ施設である。今回,この野球場に県内初の硬式野球・公式競技の開催できる照明設備を新設(平成18年3月竣工)した。(図1)

本稿では,同施設の照明計画や照明設備の概要について紹介する。

図1 野球場内全景(夜間)

2.照明計画

本施設の照明設計を行うにあたり,下記の事項に留意した。

  1. 夏の全国高校野球選手権和歌山県大会を始め,硬式野球・公式競技が開催できる明るさを確保すること。
  2. 施設周辺が住宅地であるため,周辺への光漏れを軽減すること。
  3. 高効率な投光器及びランプを採用し,省エネ効果があること。
  4. 夜間使用時の既設スコアボード対策をすること。
  5. 夜間使用時の施設利用者(駐車場)の明るさを確保すること。

テクニカルレポートに掲載されている内容は、原稿執筆時点の情報です。ご覧の時点では内容変更や取扱い中止などが行われている可能性があるため、あらかじめご了承ください。