施設報告
駒沢オリンピック公園総合運動場(第二球技場・補助競技場) - 光害対策形投光器による照明 -
国内営業事業部 関東技術設計センター
国内営業事業部 首都圏官公需営業所
キーワード
駒沢オリンピック公園総合運動場,光害対策高効率角形投光器,漏れ光,省エネ
1. はじめに
駒沢オリンピック公園総合運動場は東京都世田谷区に位置し,昭和39年に開催された東京オリンピック大会の第二会場として建設された。おもにレスリングやバレーボールなどの競技が行われ,大会終了後に一般開放された。
駒沢オリンピック公園総合運動場内には陸上競技場,球技場,野球場,テニスコート,体育館等の12のスポーツ施設がある。第二球技場(図1)及び補助競技場(図2)は,サッカーをはじめとして,ラグビー,アメリカンフットボール,ラクロス等のスポーツに利用できる多目的な施設であり,今回,設備改修にともない照明設備を新たに設置した。(平成17年4月竣工)
本稿では,同施設の照明計画や照明設備の概要について紹介する。
2. 照明計画
本施設の照明設計を行うにあたり,下記の事項に留意した。
- 照度はJIS基準のサッカーの一般競技レベルをクリアする300ℓxを確保すること。
- プレーヤーへのグレアを軽減すること。
- 近隣が住宅地であるため,周辺及び上空への漏れ光を軽減すること。
- 高効率な照明器具を採用し,省エネ効果があること。
- 高効率で,演色性に優れた光源であること。
3. 照明設備の概要
照明設備は,光害対策高効率角形投光器(アクロスペース™:HOF1301X)とメタルハライドランプ1500W(MT1500B/BH-M)を採用した。
第二球技場の照明方式は,スタンドにコンクリート柱(二本柱,灯高15m)を4基設けコーナー配置とした。照明器具は,コンクリート柱1基あたり14台,全体で56台(14台×4基)を設置し,維持平均照度300ℓxを確保している。(図3,図4)
補助競技場の照明方式は,コンクリート柱(一本柱,灯高13.5m)を8基設けサイド配置とした。照明器具は,コンクリート柱1基あたり8台,全体で64台(8台×8基)を設置し,維持平均照度300ℓxを確保している。(図5,図6)
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