納入事例
スポーツ施設照明 ウィンタースポーツ
八戸市長根屋内スケート場(YSアリーナ八戸)青森県八戸市
「氷都八戸」の新たな拠点となる屋内スケート場を最適な光で照らす
Myリストに追加施設概要
- 施主
- 八戸市 まちづくり文化スポーツ部
- 設計・監理
- (株)山下設計
- 施工
- 清水・穂積・石上JV
- 電気工事
- 関電工・京谷・久保田JV
竣工
2019年6月(オープン:9月29日)
お客さまの声:八戸市 まちづくり文化スポーツ部/奥山 直人様
八戸市長根屋内スケート場(YSアリーナ八戸)は、スケートやアイスホッケーが盛んな「氷都八戸」の新たな拠点として、青森県八戸市に誕生した屋内スケート場です。国際大会が開催できる屋内スケート場として国内で3例目となる同施設は、ランニングコストの低減に配慮し、世界最高水準の競技環境を目指した“世界水準の屋内スケート場”であり、スケートをはじめさまざまなスポーツや地域住民の日常的な交流活動、イベントなど多目的な利用が可能な“みんなの屋内スケート場”、そして災害時には“地域防災拠点の屋内スケート場”としての役割も果たす大型競技施設です。約14,000m²の広さを持つアリーナには、国際規格の400mダブルトラック(16m幅)のスケートリンクを中心に、リンク内側にはフットサル用人工芝を敷いた約33m×42mの競技面と、バスケットボールやバレーなどに使用できる約33m×42mの多目的コート、さらに約16m×16mのサブリンク1面を備えています。また、リンク外周には幅1.55m×2レーンのランニングコースがあり、固定観客席は約3000席ですが、解氷時にコンサートやコンベンションなどイベント会場としてアリーナを活用する際には最大9000席まで収容が可能となり、トレーニングルームや会議室なども完備した、1年を通して多目的な利用が可能な施設です。
ホームストレート側をメインスタンドとし、その両側にコーナー席を設けた馬蹄形の観客席を特長とするアリーナを照らす照明設備については、アスリートファーストの理念に基づき、均斉度及びグレア対策を十分考慮しながら小形・高出力のLED投光器「レディオック フラッド デュエル 830Wタイプ・1100Wタイプ」をトータルで550台設置し、世界最高水準とするため水平面維持平均照度1500ℓx以上(旧JIS照度基準)としつつ、均斉度についてはより良好な競技環境とするためJISスポーツ照明基準の0.7以上を採用するなどこの施設独自の設計基準を定め、鉛直面維持平均照度1000ℓx以上、均斉度0.5以上(JISスポーツ照明基準TV対応)を確保しています。また、設置場所に応じて遮光ルーバ付を使用し、さらに、光による氷上の反射障害を回避するため、競技者の背面(滑走方向側)より斜め前方に向けた照射を行い、その結果大幅なグレア軽減を実現しました。滑走面はどの照度レベルも一律均斉の取れた照明環境が構築されているため、利用者は快適に練習及び競技を行うことができます。
使用器具は全て調光対応とし、スピードスケート以外にもさまざまなスポーツ競技やイベントなど多目的用途に使用されるアリーナを適切な光で照らし、即点灯・照度の調整が可能ですので臨機応変に利用者のご要望にお応えすることができます。各種点灯パターンに対応する照明制御は遠隔監視できる機能を有し、器具及び電源はキャットウォークに取り付けられているため、メンテナンス性も良好です。照明器具の選定に始まり、グレア対策、適切な設定照度、照射角度など綿密に照明設計を行うことで、均斉度・演色性の高い光でアリーナの大空間を快適に照らし、世界水準の屋内スケート場にふさわしい質の高い照明環境をつくることができたと考えています。
主な納入器具
830Wタイプ・広角タイプ・調光 - 396台
830Wタイプ・超広角タイプ・調光 - 120台
830Wタイプ・広角タイプ・調光 - 396台
1100Wタイプ・超広角タイプ・調光 - 34台
照明制御・副制御盤 - 各1面
関連情報