納入事例
建築外構・景観演出 ライトアップ
町田市立陸上競技場(町田GIONスタジアム)東京都町田市
まぶしさに配慮した快適な競技用照明と、よりエキサイティングなスポーツシーンを演出する光で、高品位な照明環境をつくり出す
Myリストに追加施設概要
- 施主
- 町田市
- 設計
- (株)二十一設計
- 施工・電気工事
- 日本リーテック(株)
- 設計照度
- フィールド:
最低照度1500ℓx
平均照度2000ℓx
竣工
2024年6月
多摩丘陵の豊かな自然に囲まれた総合公園、野津田公園内に位置する町田市立陸上競技場は、1990年に竣工し、2009年~2014年の改修工事により、日本陸上競技連盟第3種公認陸上競技場として整備されるとともに、日本プロサッカーリーグ(J2リーグ)の試合が開催可能な競技場としてリニューアルされました。その後、2021年にはバックスタンドの改修工事を行い、スタジアム全体の観客数15,000席以上の客席を確保したJ1クラブライセンス基準を満たすスタジアムとして再整備されました。2023年にJリーグ(J2)で優勝を果たし、J1初昇格で快進撃を続けるプロサッカークラブ FC町田ゼルビアのホームスタジアムとしてサッカーファンに馴染みのあるスタジアムです。また、ラグビートップリーグの公式戦や、各種陸上競技、市のイベント会場などにも使用され、多くの方々から広く親しまれています。
町田市では、省エネ推進、CO₂排出量削減、水銀灯製造終了への対応などの観点から2023年~2024年にスタジアムの夜間照明改修工事を行い、LED化を実施しました。基本的にサッカー利用主体の照明設計とし、競技用照明については、既設HID投光器に替えて高出力形のLED投光器「レディオック フラッド デュエル 1400Wタイプ」に更新いただきました。既設照明は鉄塔及びメインスタンドからグラウンドを照らす方式となっていましたが、バックスタンドの改修により幕屋根に照明の設置が可能となったため、バックスタンドの屋根を利用して6方向(メインスタンド・バックスタンド・鉄塔4基)からの照射でグラウンドを均一に照らす方式としました。狭角タイプの配光を使用し、高い位置にある鉄塔部分の照明を減らすことで近隣及びご利用者へのまぶしさを低減しつつ、設計照度はJリーグ開催基準を満たす最低1500ℓx、平均照度2000ℓxを確保しています。
また、試合をより盛り上げるため、競技用照明に加えて国内スタジアムでは初となる、スタジアム内にフルカラーLED投光器「レディオック フラッド フルカラー」を設置し、DMX制御で多彩な色を自在に表現する演出照明を行っています。照明制御システム「ITACS-LC(アイタックス エルシー)」は、スタジアム専用にカスタマイズし、かつワンタッチで簡単に操作できるため管理者にもわかりやすく、使いやすいことを特長としています。グラウンドを明るく快適に照らす光、そして、エキサイティングなスポーツシーンを演出する光でスタジアムを照らし、高品位な照明環境を実現しました。
主な納入器具
LED投光器 レディオック フラッド デュエル 1400Wタイプ(狭角タイプ) Ra90特注仕様 - 245台
240Wタイプ(中角タイプ) - 30台
120Wタイプ(狭角タイプ) - 8台