納入事例

スポーツ施設照明 レース場

浦和競馬場埼玉県さいたま市南区

周辺への漏れ光対策を徹底し、良好な薄暮レース環境をつくり出す

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  • LED
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  • 左回りダートコース1周1200mの浦和競馬場夜景。高さ18m~20mの照明柱を40基設置し、グレアや漏れ光に配慮しつつ、明るく均斉度の高い光環としている。また、バックアップシステムを採用した照明制御により、レース開催中常時点灯の照明を実現している。

  • バックストレッチ。馬場のみを明るく照らす走路照明方式により、視認性に優れた高品位な照明環境を創出している。

  • 第4コーナーよりホームストレッチ方向をのぞむ。ホームストレッチの水平面照度は600ℓx以上を確保している。

  • 周辺環境に配慮し、漏れ光対策を徹底することで馬場のみを適切な光で照らしている。

  • 「光害対策形 LED投光器 1300クラス」DALI制御形×6灯用照明柱設置状況。

  • スタンド屋根上には「光害対策形 LED投光器」DALI制御形1300クラス・650クラスが設置されている。

施設概要

施主
埼玉県浦和競馬組合
設計・監理
(株)日本設計
施工・電気工事
(株)積田電業社
設計照度
ホームストレッチ: 600ℓx以上
バックストレッチ: 450ℓx以上
第1・2コーナー: 400ℓx以上
第3・4コーナー: 500ℓx以上

竣工

2023年3月

さいたま市にある浦和競馬場は、コース、パドックともに観客席との距離が近く、迫力あるレースを間近で楽しめる競馬場として親しまれています。75年の歴史をもつ同競馬場は、JR南浦和駅、浦和駅から徒歩15分と好立地にあり、県内はもちろん都心部や隣県からのアクセスにも恵まれています。

埼玉県浦和競馬組合では、2023年3月に走路照明設備工事を完了し、初めて本馬場に照明施設を導入しました。住宅街に隣接していることから、照明柱の設置にあたっては周辺への漏れ光対策を徹底することが必須でした。このため、上方向への漏れ光を抑えた新規の照明器具として、「光害対策形 LED投光器」DALI制御形をご採用いただきました。また、走路内の厳しい照明要件に対応するため、エイミングなどの照明手法の工夫や照明器具1台ずつ調光率を調整することで、走路内の明るさを均一にし、良好な走路環境と周辺に配慮した光環境の両立を実現しました。照明要件を満たすために細かい調光率を再現する必要があることから、照明制御システム「ITACS-LC(アイタックス エルシー)」でDALI制御を導入いただき、詳細な調光設定を可能にしています。

そして、公営競技施設の安定した運用を重視し、光ファイバーケーブルのほかにバックアップシステムとして無線システムを併用した照明制御システムを構築しました。電磁波などの影響を受けにくい光ファイバーケーブルを使用するだけでなく、万一光ケーブル以降のメタル通信ケーブルや制御機器に不具合が発生した場合でも、無線システムに切り替えて器具に調光信号を送出することが可能となっています。周辺への漏れ光対策を徹底したうえで馬場を明るく均一な光で照らす走路照明の完成により、日没後も白熱したレースを楽しんでいただける良好な照明環境を創出しました。

主な納入器具