納入事例
スポーツ施設照明 体育館・トレーニング場
二戸市立福岡中学校岩手県二戸市
LEDの光で屋内運動場アリーナを照らし、軽量化・メンテナンス性にも配慮した安全で快適な照明計画を実現
Myリストに追加お客さまの声:(株)山下設計 東北支社 設計監理部 電気設備担当/大野 裕司様
岩手県二戸市に位置する二戸市福岡中学校は、昭和22年に開校された伝統のある公立中学校です。二戸市では、校舎の老朽化などにより今回全面的な建替えを行っています。建築コンセプトの一つに地域防災への対応を掲げ、災害時における避難施設として機能するための屋内運動場の整備を行うとともに、停電対策として非常用発電機を備えています。また、避難時に収容するアリーナにはLED照明を採用することで省電力化を図っています。アリーナ、柔剣道場、屋内プールなどが整備されている屋内運動場と校舎棟との間に、屋根がかかった移動空間である『パサージュ』を設置している点が特徴的で、寒冷地・多雪地帯での相互の行き来や冬期の部活動の場としても活用できるよう配慮しています。
屋内運動場アリーナには、球技のための防球カバーなどの飛散防止対策に加え、落下防止対策などの耐震性にも配慮する必要がありました。天井部に頑丈に固定するためキャットウォークを設置し、照明器具はバンクライト形に設置しています。主体照明にはLED照明器具(レディオック ハイベイ ラムダ)を採用し、軽量化やメンテナンス性に配慮した照明計画としました。バンクライトの設置は経済的な照明を目的としていますが、均一な照度の確保や多目的な利用形態がある場合には間引き点灯時に照明が偏らないよう配慮するなど、バランスの取れた照明計画が必要でした。停電時にはパニック防止のため非常照明を先に点灯させ、発電機電源により順次アリーナのLED照明を点灯します。従来の放電灯に比べ、寒冷地での始動性においてもLED照明が優れていると言えます。