納入事例

スポーツ施設照明 野球場

松山中央公園野球場「坊っちゃんスタジアム」愛媛県松山市

グレア抑制と周辺への漏れ光低減に配慮しつつ、高品質な光環境を実現

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  • LED
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  • バックネット後方。2階スタンドよりグラウンド全景をのぞむ。全点灯時はプロ野球開催に必要な照度を確保し、高品質な視環境を提供している。

  • センターのバックスクリーン前から内野方向をのぞむ。

  • 3塁側よりグラウンド内をのぞむ。スタンド屋根上と照明鉄塔に設置した投光器をLEDにリニューアル。レクリエーションからプロ野球までプレイヤーに配慮した照明設計で十分な空間照度を確保し、均斉度の高い照明環境を創出。

  • スタンド屋根上には「レディオック フラッド デュエル」と「レディオック フラッド ゼスト」の2種類のLED投光器を設置してグラウンドを照らしている。

  • 照明鉄塔上のLED投光器設置状況。「レディオック フラッド デュエル」と「レディオック フラッド ゼスト」を織り交ぜて設置。既設4基の照明鉄塔はそのまま使用して照明器具のみを更新し、クロスエイミング手法により光の重なりを減らすことで、プレーに影響が出ないようグレアを抑制している。

  • 使用目的に応じた点灯パターンを液晶タッチパネルで簡単に操作することができる照明制御盤。

施設概要

施主
松山市
設計
(株)鳳建築設計事務所
電気工事
(株)アクセル松山

竣工

2021年3月

「坊っちゃんスタジアム」の愛称で親しまれている松山中央公園野球場は、2000年に松山城 城山公園より松山中央公園に移転し、四国4県で唯一3万人規模の収容人員を有する野球場として完成しました。プロ野球公式戦開催が可能な両翼99.1m・中堅122mの広さを持ち、ナイター設備も備えた、『野球王国愛媛』にふさわしい球場です。内野を黒土混合土、外野を天然芝とし、プロ野球・高校野球を問わず選手にやさしく、プレーのしやすさを重視した仕様となっています。例年少なくとも1カード2試合のプロ野球公式戦が行われていて、2022年には、過去に2度開催された実績を持つ、日本野球機構(NPB)オールスターゲームの開催が予定されています。

松山市では、省エネ化及びオールスターゲーム開催に向けて施設のリニューアルを実施中で、その一環としてナイター照明設備をLED化する更新工事を行い、2021年3月に完了しました。既設ショートアークメタルハライドランプ 2000W、メタルハライドランプ 1000Wに替えて、高出力LED投光器「レディオック フラッド デュエル 1300W」とグレア抑制に優れた高効率・高演色形LED投光器「レディオック フラッド ゼスト 1100クラス」に更新しました。2種類のLED投光器を用いて最適な配置を行うことで台数削減を図り、省エネを達成しつつ、プロ野球の開催に必要な照度レベルを満たすバッテリー間2500ℓx、内野2000ℓx、外野1500ℓxという平均照度を実現しています。特に外野1500ℓxは西日本の地方球場としては最高レベルとなっています。

スタジアム照明のLED化にあたっては、投光器の振り向けにクロスエイミングの手法を採用し、野手・打者ともにプレーの妨げとなる照明塔上のグレアの塊を感じにくいよう配慮しました。また、3塁(レフト)側スタンドの周辺に民家があるため、1塁側のスタンド屋根上に設置した投光器の大半とライト側照明鉄塔の投光器全てをルーバ付とするなど、外部へ漏れる光の低減にも十分留意しました。照明制御については、プロ野球からレクリエーションまで目的に応じた照度設定を容易に行えるよう、液晶タッチパネルを採用した制御盤にリニューアルし、使いやすさも重視した良好な照明環境を実現しています。

主な納入器具