納入事例
建築外構・景観演出 ライトアップ
鳴子ダム ライトアップ宮城県大崎市
高さ94.5mのダムを多彩な光で照らす壮大なライトアップ
Myリストに追加北上川水系江合川の上流部に位置する鳴子ダムは、治水と大崎耕土への利水及び水力発電を目的として、1957年に完成した特定多目的ダムです。
外国人技術者に頼らず日本人のみの技術で造られた本格的100m級アーチ式コンクリートダムであり、「国内初の純国産ダム」として歴史的建造物の価値が認められ、2016年に「土木学会推奨土木遺産」に認定されています。
ダムによって形成された荒雄湖を含め栗駒国定公園に指定されているこのエリアには、紅葉が美しい鳴子峡や鳴子温泉郷などが隣接し、年間を通じて楽しめる観光地です。
例年5月の連休時には、雪解け水で満水になったダムの水を、堤体の点検を兼ねて約90mの高さにある越流提の8つの放流門から放出し、その流れ落ちる水の様から「すだれ放流」と呼ばれ全国的に有名であり、鳴子の風物詩となっています。
この立地条件をいかし、鳴子ダムでは「水源地域ビジョン推進」として地域活性化、観光支援などを目的とした活動を行い、他団体と協力して「すだれ放流」や紅葉など、季節のイベントに合わせてダムの管理点検用に使用する水銀灯投光器に簡易的なカラーフィルターを装着したライトアップを実施してきましたが、今回この水銀灯投光器をLED照明器具に更新する工事を行いました。
本来の点検用照明の役割と、イベントによる地域活性化と観光支援の貢献の役目を、LED化でより実用的かつ効果的に継承するため、点検に必要な白色LED投光器の一部を、白色もカラー色も点灯できるフルカラーLED投光器に置き換え併用することで実現しています。
全体をDMX制御システムで構築することで、通常点検時には白色専用器具とフルカラー器具を白色状態で点灯させることで、更新前の水銀灯投光器と同等の明るさが確保される照明環境を作り出し、イベント時は点滅のほか色の変化・明暗とその速さを調整する制御機能を活用し、多彩で動きのある演出を再現することが可能となり、年間を通して四季折々に変化する風景と水の音、そして光によるオーケストラが楽しめる照明効果を提供することができます。
主な納入器具
240Wタイプ - 6台
160Wタイプ - 2台
120Wタイプ - 16台
LED投光器 レディオック フラッド デュエル 560Wタイプ - 6台
ITACS(アイタックス) コントロールシステム - 1式