納入事例

商業施設照明 水族館

サンシャイン水族館 新クラゲエリア「海月空感(くらげくうかん)」東京都豊島区

圧倒的な没入感を体感できる新しい癒しの空間を照らす光

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  • LED
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  • 視界いっぱいにゆったりと漂うクラゲが広がる、横幅約14mの巨大水槽「クラゲパノラマ」は大きく弧を描いた形状が特徴で、クラゲに包まれているような没入感を体験することができる。

  • LEDフルカラー投光器「レディオック フラッド フルカラー」にバンドアを取り付けて前面の水槽エリアのみに絞って照射し、光源が直接目に入らないよう配慮している。

  • LEDフルカラー投光器「レディオック フラッド フルカラー」の採用で多彩な色の光を自在に表現することができる。

  • ゆらゆらとゆれ動くクラゲの長い触手が漂い、優雅な姿を幻想的に見せている「クラゲスクリーン」。

施設概要

施主
(株)サンシャインシティ
施工
(株)九電工

竣工

2020年7月

お客さまの声:(株)サンシャインエンタプライズ アクアゲストコミュニケーション部/島森 翔大郎様

東京・池袋の複合施設サンシャインシティのビル屋上にあるサンシャイン水族館は、地上約40mの高さに位置し、“天空のオアシス”をコンセプトに掲げている都市型高層水族館です。水量約240tの大水槽「サンシャインラグーン」がひときわ目をひく屋内エリアはもちろん、ペンギンが都会の空を飛んでいるように見える「天空のペンギン」やアシカが泳ぐ様子を下から見上げることができる透明のドーナツ型水槽「サンシャインアクアリング」など、オリジナリティ溢れる展示方法で人気の高い屋外エリアも充実していて、幅広い年齢層の方々に広く親しまれています。

サンシャイン水族館では、2020年7月に、大型リニューアル第三弾として新クラゲエリア「海月空感」をオープンしました。クラゲ専用水槽として国内最大級の横幅約14mの巨大水槽「クラゲパノラマ」、優雅に漂うシーネットルの仲間を展示する「クラゲスクリーン」の2つの水槽を新設するとともに、既存のクラゲ展示エリアもリニューアルし、水槽の形状や水流、照明、音など空間全体へのきめ細やかな演出で、クラゲの魅力を一層感じていただける6つの水槽を持つ展示エリアが誕生しました。大きく弧を描いた形状とすることで視界全体にミズクラゲが広がり、海の中でクラゲに包みこまれたような没入感を体感していただける「クラゲパノラマ」と、幻想的に漂うクラゲの浮遊感を楽しむことができる「クラゲスクリーン」を照らす光には、LEDフルカラー投光器「レディオック フラッド フルカラー」を使用して、神秘的で透明感のある空間を創造しました。実際には奥行が1m程度の水槽に奥行感を持たせ、海中の自然な感じを出すために奥の壁面に光が当たらないように留意しつつ、明るさを細かく調整して暗い海の中のような空間を演出しています。既存のビル内への水槽設置であったことから、照明器具設置場所と梁との関係性など、制限がある中で均一な光環境をつくるためには緻密な調整が必要となり、器具1台毎に個別で角度や5%刻みの出力調整などを行い、試行錯誤を重ねながら計画を進めました。光源が直接目に入らないよう、全ての設置器具にはバンドアを取り付けて水槽エリア前面だけを照射しています。また、白色の照明を用いて、あくまでも本来のクラゲの色を実感していただけるように展示している点はサンシャイン水族館ならではのこだわりと言えます。色とりどりの光を自在に表現できる「レディオック フラッド フルカラー」は、たとえば夜間のイベント開催時にはピンク色などに染めることも簡単にでき、使い勝手がよい点も評価しています。

「クラゲパノラマ」の約1500匹のミズクラゲが満遍なく漂うように、バルブを40か所取り付けて水流を調節したり、視界いっぱいにクラゲが広がるよう鏡面を効果的に用いたりと、さまざまな工夫を凝らして完成した「海月空感」は、圧倒的な没入感と浮遊感を楽しんでいただける、癒しの空間となりました。見る人を非日常の世界へと誘うクラゲの魅力を、多くの方々に体感していただけることを願っています。

主な納入器具