納入事例

建築外構・景観演出 ライトアップ

割岩橋ライトアップ埼玉県飯能市

「夜空にやさしく灯る心象風景」をテーマにした橋のライトアップで潤いのある幻想的な夜間景観を創出

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  • LED
  •  
  • 通常時のあかり。

  • 親水空間として、散策路やウッドデッキの広場も設置されている飯能河原の夜の景観を楽しめる割岩橋のライトアップ。

  • ブルーにライトアップされた割岩橋が幻想的な水辺空間を演出している。

  • 赤色の橋をより鮮明に照らすレッドカラーのライトアップ。

  • 橋脇の片側に設置した2台のフルカラーLED投光器「レディオック フラッド フルカラー」で橋全体を照らしている。

  • 飯能駅から徒歩圏内にありながら、豊かな自然に恵まれた飯能河原のシンボルとして親しまれている割岩橋昼景。

施設概要

施主
飯能市 観光・エコツーリズム推進課
設計
(株)千代田コンサルタント
照明デザイン
Ripple design(リップルデザイン)
電気工事
(株)大庭電気商会

竣工

2018年4月

お客さまの声:(株)千代田コンサルタント社会環境事業部 景観デザイン室 室長/水谷 智充様

埼玉県飯能市は都心から約50km、電車で最速40分の好アクセスにありながら、ハイキングや森林浴、カヌーを楽しめる清流もあり、豊かな自然に恵まれた水と緑のまちです。西武池袋線「飯能駅」から徒歩15分程と歩いて行ける距離にある飯能河原は、バーベキューや、川遊び、釣り、デイキャンプなどが出来る人気スポットで、市の代表的な行楽地として多くの人々で賑わいを見せています。飯能市では、飯能河原のシンボル的存在である割岩橋のライトアップを2018年4月28日(土)より開始しました。河原の南部に架かる割岩橋を日没後にライトアップし、割岩橋本体だけではなく、左岸右岸の樹木や河原に下る遊歩道にもライトアップを施すことで、河原との一体的な夜間景観を創出しています。

今回のライトアップについては、自転車・歩行者専用の割岩橋が周辺住民の生活道であり、駅から飯能河原までのアクセス橋、さらには遊歩道としての役割を持っていることから、ライトアップのテーマを「夜空にやさしく灯る心象風景」とし、周囲の景観に溶け込み、やさしく落ち着いた光景観を創ることで、人々の心に刻み込まれる心象風景になることを目指し、異なる2種類のライトアップを用意しました。通常時は夜間も安心して渡ることが出来る美しさと機能性を両立した日常のあかり、そしてもう一つは時間帯に応じ橋全体を多彩な色彩で照らし出す、特別な演出プログラムによるライトアップです。橋だけでなく周辺の樹木も一つの景色として見せる演出性のあるライトアップを行うことで、昼間と異なる幻想的な光の景観を創り出しています。割岩橋は、橋の真下の河原に降りて散策出来るという恵まれたロケーションにあるため、遠景の視点を意識したライトアップを主流とするとともに、真下からの見上げ、また川との関係性をいかしたライトアップとなるよう配慮しました。演出プログラムによるライトアップ時に橋全体を照らし出す照明器具については、河川の増水なども考慮する必要があるため設置場所に制限がありました。このため、適切な光量や配光となるよう現地にて綿密に照明実験を行ったうえで、左岸側から高出力のフルカラーLED投光器「レディオック フラッド フルカラー 120Wタイプ」を2台設置して橋全体を照らしています。また、橋の桁裏を照らす「レディオック フラッド フルカラー 80Wタイプ」は、河原から橋を見上げた景観も意識した照明演出を行っています。

割岩橋のライトアップは毎日、日没から22:00まで行っていますので、四季折々の景色を映し出す夜の彩りを多くの方々に楽しんでいただけることを願っています。

主な納入器具