納入事例
防犯照明
神津島村 道路灯・防犯灯東京都神津島村
「星空保護区」に認定された東京の星降る島、神津島村の夜間景観を守るLEDのあかり
Myリストに追加東京から南に約180kmの位置にある神津島は、飛行機で約45分、高速ジェット船では約3時間45分で到着する、都心から好アクセスな離島でありながら、年間を通じて温暖な気候に恵まれ、満天の星空を眺めることができる自然豊かな島です。神津島村では、美しい星空を守り、その魅力を広く発信していくために2019年頃から、光害問題に取り組むNPO団体であるダークスカイ・インターナショナル(旧:国際ダークスカイ協会)※1の「星空保護区認定制度」※2の申請に向けて準備を進めてきました。その一環として、夜空に光が漏れない光害対策型の道路灯・防犯灯など、島内にある屋外照明の大規模な改修工事を実施し、岩崎電気は、ダークスカイ・インターナショナルの求める条件を満たすLED照明器具を納入いたしました。
設置にあたっては、認証要件である光害に配慮した配光性能として上方への光漏れを防ぐ専用ルーバを設置(防犯灯)、取付角度を水平にする専用金具を製作(防犯灯)、また、夜間環境への影響を抑制するための光色(2700K)に変更するなど、既存LED道路灯やLED防犯灯を特注対応にて製作しました。都道部分は東京都が工事を実施し、2022年3月末で島内全ての街灯の改修が完了しました。島民の生活圏も含めた島全体で行われた光害対策への取り組みが認められ、神津島村は、2020年12月に、国内2例目、東京都の市町村で初めて、島全域(18.58km²)が「星空保護区」(ダークスカイ・パーク)に認定されました。厳しい基準をクリアしたLED照明器具を設置して島をやさしいあかりで照らし、都心の夜空では出会うことができない幾多の星がきらめく“東京の星降る島"の魅力を守る光環境を実現しています。
※1 ダークスカイ・インターナショナル(DarkSky)は、光害問題に対する取り組みで先導的な役割を担うNPO団体です。1988年に米国で設立され、世界24か国に70以上の支部があり、世界中で広く活動しています。※2 星空保護区認定制度 / ダークスカイ・インターナショナルが2001年に始めた「星空保護区認定制度」は、光害の影響のない、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称える制度「ダークスカイプレイス・プログラム」の和名です。認定には、夜空の暗さ(星空の美しさ)だけでなく、屋外照明に関する厳格な基準や、地域における光害に関する教育啓発活動などが求められます。
主な納入器具
LED道路灯 レディオック ロード (2700K)(特注) - 126台
LED道路灯 レディオック ロード エス (2700K)(特注) - 78台
LED防犯灯 レディオック ストリート 7VA(特注) - 165台