納入事例
建築外構・景観演出 ライトアップ
掃部山公園神奈川県横浜市西区
地元の方々に親しまれている歴史ある公園の快適照明計画
Myリストに追加お客さまの声:(株)アトリエ 福/新妻 仁様
掃部山公園(かもんやまこうえん)は、横浜市で2番目に古い歴史ある公園です。横浜市西区の高台にあり、明治初期には鉄道技師の宿舎が建てられていた場所だったため、鉄道山と呼ばれていました。その後、横浜開港に貢献した井伊直弼の記念碑を建てる際に井伊家所有になりましたが、大正3年に横浜市に寄付され、整備後に掃部山公園として開園しました。敷地面積は24,727m²で、園内には遊具広場や和風庭園、横浜能楽堂などがあり、桜の名所としても有名です。また、「虫の音を聞く会」という茶会が夏の恒例行事として昭和40年から行われるなど、地域の方々に古くから親しまれている公園です。掃部山公園では、2014年に西区が区制70周年、公園が開園100周年を迎えるにあたり、公園全体の魅力アップを目指して改修工事を実施しています。
基本計画の立案にあたっては、地域の方々とともにワークショップを3回にわたり行い、より魅力的な公園のありかたを詳細に検討しました。2013年9月には、井伊直弼の銅像がある銅像広場ゾーンの施設改良工事が終了し、その一環として照明施設も新しくなりました。今ある公園のよいところと歴史を継承するために、照明のスタイルも既設照明器具のイメージをいかしつつ、よりシンプルで無駄のないデザインを求め、クラシックポールライト(FECセラルクスエース150W)を採用しました。また、銅像を照らし出す光は、これまでのメタルハライドランプ400Wに替えてLED投光器「レディオック フラッド ブリッツ」とし、シャープに照らすとともに省エネにも配慮したライトアップを行っています。
銅像の向こうに、みなとみらい21が見える撮影スポットを新たに設置するなど、夜景を楽しむ公園としてもご利用いただけるように設計しました。昔から住んでいる方々はもちろん、周辺には新たにマンションも増え、夜間利用者が多くなったと聞いています。長い歴史の中で、関東大震災、横浜大空襲と2度の倒壊、焼失の危機を超え、地元の皆さまの協力のもとで復活を遂げてきた掃部山公園が、今後もより魅力的な公園として、長く愛され続けていくことを願っています。
主な納入器具
クラシックポールライト(FECセラルクスエース150W) - 9台