納入事例
公園・街路照明 構内
JR東京駅八重洲口(グランルーフ)東京都千代田区
先進性・先端性を象徴する東京駅八重洲口の新たなランドマークを魅力的に照らす光
Myリストに追加施設概要
- 施主
- 東日本旅客鉄道(株)、三井不動産(株)
- 設計
- 建築設計:東京駅八重洲開発設計共同企業体(日建設計・ジェイアール東日本建築設計事務所)
デザインアーキテクト:JHAN
照明デザイン:(株)トミタ・ライティングデザイン・オフィス - 施工
- 東京駅八重洲開発中央部他新築共同企業体(鹿島建設、鉄建建設)
- 電気工事
- 日本電設工業(株)
お客さまの声:(株)トミタ・ライティングデザイン・オフィス/富田 泰行様
東京駅八重洲口に、2013年9月、グランルーフがオープンしました。JR東日本は、「東京駅が街になる」というコンセプトのもと、「東京ステーションシティ」と命名し東京駅周辺の整備を進めています。八重洲口には、2007年にグラントウキョウノースタワーとグラントウキョウサウスタワーが完成しており、グランルーフは、この2棟の超高層ビルをつなぐ大屋根・ペデストリアンデッキ・駅施設・店舗などから構成される八重洲口の新たなランドマークとして誕生しました。建築全体のデザインコンセプトは「クリスタルの塔と光の帆」で、高さ最大約27m、長さ約230mに及ぶ白い大屋根に代表されるグランルーフは、東京駅の未来を象徴する玄関口となっています。照明の基本的な考え方として、東京駅の原点である丸の内駅舎がある丸の内側との関連性を重視し、丸の内側の歴史性や象徴性に対して、八重洲口側の先進性や先端性という位置づけに即した光環境の創出を目指しました。
丸の内側の赤レンガ駅舎の暖色系の温もりのある光に対比させるよう、八重洲口はクリスタルの塔の透明性や浮遊感といった特徴にふさわしい白色光を選択し、この地区の特性を光でも表現しています。「光の帆」を建築コンセプトとする大屋根の照明については、照明器具の設置条件が厳しい中、線路側グリーンウォール上部に照明器具を設置し、奥から手前にかけて白色光のグラデーションをつくることで、やわらかいスムースな光の表情を実現させました。9000mmピッチにスポットライト5灯組を配置し、均斉度の高い光環境をつくることは容易ではなく、また現場実験が叶わぬ状況の中で、机上の照度計算と角度設定及び岩崎電気ショールームに於いての単体の配光チェックなどにより、おおむね許容できると判断し実現に至りました。
10年前の照明計画立案当初は、光源をメタルハライドランプで計画しておりましたが、10年の月日の間に延べ7回の見直しを図ったうえで、最終仕様が決定したのは竣工の約半年前でした。求めていた光量、配光、効率などを満たすLED器具が市場に出てきたことを受け、レディオック フラッド ネオ 100W(調光形)を採用しました。調光形のLED光源を使用することで、日没から深夜までの時間帯を3段階に分け徐々に光量をダウンさせることが出来、街の風景に溶け込む演出を可能にすると同時に、省電力にも貢献しています。
主な納入器具
LED投光器 レディオック フラッド ネオ 100W(調光形) - 130台