クリプトスポリジウム等対策用紫外線照射装置
アイウォーターピュア

平成19年4月1日より、飲料水に関する厚生労働省の省令が改正され、耐塩素性病原生物(クリプトスポリジウム等)対策として紫外線照射装置の導入が認められました。アイウォーターピュアは、耐塩素性病原生物の一種であるクリプトスポリジウム等対策に有効な紫外線照射装置です。

紫外線による消毒効果で、安全な水を提供します。

紫外線照射装置アイウォーターピュアは、水道水の塩素処理との併用処理装置として、
クリプトスポリジウム等の対策に効果を発揮するクリーンな照射装置です。
従来の膜ろ過装置に比較して大幅なローコストでの導入が可能など、多くのメリットがあります。

クリプトスポリジウム等対策紫外線照射装置
アイウォーターピュア
(GMVS6501VFC)

紫外線照射装置の一般的な特長

薬品に頼らないクリーンな照射装置

紫外線照射処理は毒性もなく、薬品取扱いによる危険性や有害副生成物が生じません。

紫外線処理で病原生物を不活化

紫外線がクリプトスポリジウムなどの耐塩素性病原生物のDNAに直接作用して、不活化効果を発揮します。

維持管理が容易

紫外線モニタによる紫外線強度の常時監視、自動運転、遠隔操作が可能で、維持管理が容易。

建設費・維持管理費ともに安価

膜ろ過設備と比較し、建設費を大幅に削減。維持費も少ない費用で済み、トータルコストを大幅に抑制できます。

アイウォーターピュアの特長

安定・確実な紫外線強度管理

多点紫外線モニタを装備し、確実な紫外線強度を監視。
また自動洗浄機構を搭載し、常時安定した紫外線強度を確保します。

省エネ

高効率な紫外線ランプを採用し、省エネを実現。またランプ寿命末期の紫外線維持率も高いレベルを保ち、メンテナンス費用も削減できます。

安全

ランプスリーブによる2重管構造やフッ素樹脂被覆(オプション)等、様々な水銀漏れ防止対策を施しています。漏水センサ・温度センサ等各種安全装置も充実。

ランプ寿命への影響を軽減

プレヒート式(240W)安定器の採用により、ランプのON/OFF制御の負荷を低減させると共に長寿命化を実現します。

構造例

紫外線照射槽: SUS304製; 内面鏡面仕上げ
自動洗浄機構: ランプスリーブの外面及び、紫外線モニタの窓ガラスが汚れないようにブラシで定期的に自動洗浄; スリーブが汚れる前に洗浄を行うので、汚れカスが発生しない
紫外線モニタ: 紫外線強度を常時監視し、異常値などを検知; mW/cm²もしくはμW/cm²で表示
紫外線ランプ(アマルガムタイプ): 低圧水銀ランプ
ランプスリーブ: 石英ガラス製; 処理槽との間にシール性を確保し、中に紫外線ランプを挿入; スリーブ外面にフッ素樹脂被覆を施した破損対策を実施

ランプスリーブフッ素樹脂被覆タイプ

ランプスリーブへのフッ素樹脂被覆により、破損時にガラス片が飛び散る心配がありません。

結露対策について

上水用紫外線照射装置においては原水として地下水を利用するため、夏場の高温多湿の環境では外気温との差によって照射槽外面、フランジ部、およびランプスリーブ内などに結露水が発生します。
アイウォーターピュアは、照射槽内部を簡易密閉し、常時この内部にドライ状態の高圧エアーを吹き込むことにより結露の発生を防止するシステムとなっています。

結露対策がされていない場合、上記のような結露が発生します。

アイウォーターピュアは、結露対策によって結露を発生させません。

水処理実験施設完備

日本最大級の水処理実験設備を完備しています。

CFD^※ソフトによるシミュレーション（一例）

紫外線強度分布図

粒子の軌跡図

流速分布図

※CFD･･･Caputational Fluid Dynamies (数値流体力学)

参考情報

耐塩素性病原生物とは?

一般に上水道に利用される原水は、塩素を用いて消毒をしておりますが、原水に含まれる微生物の中には塩素に対して強い耐性を持つものがあり、塩素消毒では容易に不活化できないという問題がありました。上水道の汚染で問題となる代表的な耐塩素性病原生物にはクリプトスポリジウム、ジアルジア(ランブル鞭毛虫)などがあります。