テクニカルレポート

耐候性試験機メタルハライドランプ方式と紫外線蛍光ランプ方式について

紫外線に特化した耐候性試験機

メタルハライドランプ方式(以降：メタハラ方式)、紫外線蛍光ランプ方式(以降：蛍光灯方式)の耐候性試験機は、劣化の重要な要因の1つである“紫外線”に特化した装置として、さまざまな分野で活用されています。

メタハラ方式：強力な紫外線による超促進

メタハラ方式の一番の特徴は、数キロワットの高出力ランプで太陽光の30倍以上の紫外線を照射する超促進効果です。
数十ワットの蛍光ランプを用いた蛍光灯方式だけでなく、一般的に使用されるキセノンランプ方式の耐候性試験機と比べても、群を抜いた促進効果があります。

暴露試験参考データ光沢維持率比較

促進性能
約6倍以上^※

※一例です。評価対象により、促進倍率は異なります。

紫外線出力(UV出力)比較

UV出力
に大きな差！

蛍光灯方式はメタハラ方式に比べて長い歴史を持った装置です。
規定された分光分布の蛍光ランプを搭載し、比較的メーカー間差異のない安定した結果が得られます。
またASTM / JIS / ISOなど国際規格に採用されている為、対外向けに共有しやすいデータを取得できます。
キセノンランプ方式や、メタハラ方式に比べて導入／運用コストが低いのも特徴です。

一方でメタハラ方式も、高い促進性が国際的に注目され、近年国内外で規格化の動きが活発になっています。
メタハラ方式は社内検査／開発の大幅なスピードUPに、蛍光灯方式は規格試験で対外に対して共有可能なデータの取得に適しており、目的に合わせた試験機の選定が重要になります。
岩崎電気はメタハラ方式促進耐候性試験機 SUV-W161 / SUV-W262をラインアップしております。
他社製品との違いなどについても、お気軽にお問合せください。