アイ スーパーキセノンテスター(キセノンランプ方式ウェザーメーター)
太陽光に近似した分光エネルギー分布を有する光源が自然の屋外暴露と高い相関性を得るとし、ISOをはじめJISやASTMなどの国内・国外の規格において標準的な耐候性試験機となっているのがキセノンテスター(キセノンウェザーメーター)です。
高い相関性に加え、照度を可変できるのが岩崎電気の“アイ スーパーキセノンテスター”で、今まで低かった促進性を向上させ、より使いやすい試験機となっています。
アイ スーパーキセノンテスターラインアップ
キセノンランプ方式耐候性試験装置とは
(キセノンランプ方式ウェザーメーターとは)
キセノンランプ方式耐候性試験装置とは(キセノンランプ方式ウェザーメーターとは)、キセノンガスを封入した放電灯(キセノンランプ)を光源とする耐候性試験装置です。
促進耐候性試験機の中では太陽光に最も近似した分光分布を有しています。
この太陽光に近似した屋外暴露との高い相関性により、国際的に最もスタンダードな耐候性試験装置となっています。
日本国内でも、かつて主流だったオープンフレームカーボンアーク式耐候性試験機からの乗り換えが進み、導入が増えている耐候性試験装置です。
キセノンランプ方式への移行が進んでいます。
これまで日本での耐候性試験機は、カーボンアーク方式(紫外線カーボンアーク灯方式、サンシャインカーボンアーク灯方式)が主流でした。
この試験機は、現在でもいろいろ幅広く使用されています。
その理由としては、現在までに蓄積された豊富なデータが各業界又は企業にあり、試験機を変えることは、それらのデータが使用できなくなるおそれがあるためです。
しかし、下記の理由により、キセノンランプ方式への移行が進んでいます。
- 海外で主流の耐候性試験機はキセノンランプ方式であり、海外との取引のある企業(業界)は、キセノンによる試験を行う必要性があります。
- JIS規格へのキセノンランプ方式の採用が増えています。
ISOではキセノンランプ方式が主流です。 - キセノンランプ方式は、正しい設備を整えていれば、約1か月に1回のメンテナンスで十分です。
- 促進性に関して、以前はキセノンランプ方式よりカーボン方式の方が促進性があると言われてきましたが、高照度タイプのキセノンランプ方式耐候性試験機の発売により、促進性は同等かそれ以上となりました。(キセノンランプ方式の照度、カーボン方式のフィルターにより異なります。)
アイ スーパーキセノンテスター分光エネルギー分布
キセノンランプとは
キセノンランプとは、キセノンガス中での放電による発光を利用した人工光源です。
紫外から可視域にわたる一様な連続スペクトルと近赤外部の強力な線スペクトルからなる分光分布で、特に可視部は自然昼光に近似しており、太陽光に近似した光源としても利用されています。
アイ スーパーキセノンテスターの温湿度特性
照射時における設定可能なブラックパネル温度値と湿度値の関係
暗黒時における設定可能なブラックパネル温度値と湿度値の関係
キセノンアークランプ方式を使った耐候性試験機の対応規格
塗料、プラスチック、建材、繊維(染色堅ろう度、ブルースケール、グレースケール)などのJIS規格 塗料一般試験方法も、キセノンランプ方式が採用されました。また、JASO(日本自動車規格)も対応可能です。
アイ スーパーキセノンテスターは、標準品そのままか、もしくはオプション品を追加使用することにより、下記の規格試験に対応できます。
塗料関係
- JIS K 5600-7-7(ISO 11341)
- JIS K 5101-09(ISO 787/15)
- ASTM D 4303
プラスチック関係
- JIS K 7350-2(ISO 4892-2)
- ASTM D 2565
- ASTM D 4459
- ASTM D 5071
繊維関係
- JIS L 0843
- ISO 105B-02
- AATCC 169
- ASTM D 4355
自動車関係
- JASO M 346
- JASO M 351
- ISO 3917
- SAE J 1885
- SAE J 2412
その他
- JIS B 7754
- ASTM C 732
- ASTM D 4434
- ASTM D 4637
- ASTM G 26
- ※上記規格の全ての試験条件に対応しているわけではありません。
- JIS
- 日本産業規格
- ISO
- 国際標準化機構
- ASTM
- 米国試験材料協会
- AATCC
- 米国繊維用薬品色材協会規格
- JASO
- 日本自動車規格
- SAE
- 米国自動車技術者協会規格
主な規格の名称
- JIS K5600-7-7
- 塗料一般試験方法
- 第7部
- 塗料の長期耐候性
- 第7節
- 促進耐候性(キセノンランプ法)
- ISO 787/15
- 顔料及び体質顔料の一般的試験方法 - Part 15 類似した着色顔料の光に対する耐久性比較
- ASTM D 4303
- アートペイントに用いられる顔料の光堅ろう度標準試験方法
上記製品は「フロン排出抑制法 第一種特定製品」です。
- フロン類をみだりに大気に放出することは禁じられています。
- この製品を廃棄・整備する際には、フロン類の回収が必要です。
- フロン類の回収を行わない機器の引取り等は禁止されております。
- この製品は管理者による簡易点検が必要です。
遠隔監視・操作機能(オプション)
オプションでLANネットワークからの遠隔操作が可能です。
試験経過や装置の状態の確認が、事務所のPCから即座に、簡単に実施できます。
製造終了品のご案内
2019年3月29日
アイ スーパーキセノンテスター XER-W75は2018年3月をもって製造・販売終了となり、保守・メンテナンス業務を2025年3月末日で終了いたします。詳細は下記をご覧ください。
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促進耐候性試験機 アイ スーパーキセノンテスター/アイ スーパーUVテスター
屋外暴露と高い相関性を持ち各規格で標準的な耐候性試験機である「アイ スーパーキセノンテスター」と、屋外暴露10年分を約1000時間で再現できる驚異的な促進性を持つ「アイ スーパーUVテスター」をご紹介しています。
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環境シミュレーション導入事例
お問合せ
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岩崎電気 光・環境営業部
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