良好な照明環境を実現するために
省エネルギーや光害対策等の社会的課題に配慮した岩崎電気の街路灯。
配光制御技術を駆使したLED器具で省エネルギーを、さまざまな光色やワット数のランプで高効率を、上方光束比を抑えた灯具で光害の低減を実現しています。
ここで、良好な光環境を実現するためのポイントをご紹介します。
良好な照明環境を実現するための3つのポイント
POINT1 照明する目的の確認、安全性の確保
公園、街路などの照明は、交通量や状況に応じて、安全であると同時に容易に「もの」が見える快適な視環境を造ることが目的となります。
さらに繁華街、広場、交通の発着場などでは、人々が楽しむことができるように照明計画を行うことが大切です。
POINT2 光害(ひかりがい)の防止
光害とは
平成10年、環境庁(現環境省)は『光害対策ガイドライン』を策定しました。そこで「良好な照明環境の形成が、漏れ光によって阻害されている状況又はそれによる悪影響」として定義されているのが光害です。
具体的には、以下のものが光害にあたります。
- 道路灯などの照明が明るく眠れない。
- 都市部の光が大気中の水分や塵などで拡散されて夜空が明るくなり、天体観測に影響がある。
- 道路灯などの街灯によって農作物が生育不良を起こす。
光害の種類
光の向きや照射具合によって、光害の原因には以下のようなものが考えられています。
- 上方光束
- 照明器具から出る水平より上方へ向かう光束。
- 漏れ光
- 照明器具から照射され、その目的とする照明対象範囲外に照射される光。
- 障害光
- 漏れ光のうち、光の量か方向、またはその両者により、人の活動や動植物などに悪影響を及ぼす光。
光害について、より詳しくご説明しています。
POINT3 地域特性に沿った「地域照明環境」の実現
地域の社会的状況や自然環境、星の見え方・地球温暖化防止への取組等に対する市民の意識を考慮に入れながら、地域の特色に沿った照明環境が全体的・総合的に実現されていることが求められます。
地域特性に応じた照明環境類型と上方光束の最大許容値
光環境類型 | 地域対象イメージ | 配慮すべき影響 | 目標設定例 | 上方光束比の最大許容値 | |
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E1 | 自然公園や里地等で、屋外照明設備等の設置密度が低く、本質的に暗く保つべき地域 |
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動物への影響 植物への影響 夜空の明るさへの影響 |
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0.0% |
E2 | 村落部や郊外の住宅地等で、道路照明灯や防犯灯等が主として配置されている程度であり、周辺の明るさが低い地域 |
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居住者への影響 歩行者への影響 動物への影響 植物への影響 夜空の明るさへの影響 |
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2.5% |
E3 | 都市部住宅地等で、道路照明灯・街路灯や屋外広告物等がある程度設置されており、周辺の明るさが中程度の地域 |
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居住者への影響 歩行者への影響 夜空の明るさへの影響 |
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5.0% |
E4 | 大都市中心部、繁華街等で、屋外照明や屋外広告物の設置密度が高く、周囲の明るさが高い地域 |
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歩行者への影響 夜空の明るさへの影響 |
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15% |
【対策】照明する環境に合わせた照明計画ならびに器具選定が大切です。