ライティング講座(照明講座)
照明計画資料
防爆照明 - 防爆構造の記号
ガス防爆用器具には、次に示すような記号を使用して、その器具の防爆構造、性能を表しています。
構造規格による表示 | 国際整合防爆指針による表示 | ||
---|---|---|---|
防爆構造であること | - | Ex | |
防爆構造の種類 | 耐圧防爆構造 | d | d |
内圧防爆構造 | f | px又はpy | |
安全増防爆構造 | e | e | |
油入防爆構造 | o | o | |
本質安全防爆構造 | ia又はib | ia又はib | |
特殊防爆構造 | s | s | |
非点火防爆構造 | nA、nC、nR、nL | - | |
樹脂充填防爆構造 | ma又はmb | ma又はmc |
(参考文献 ユーザーのための工場防爆設備ガイド(2012))
構造規格
国際整合防爆指針表示例
防爆構造の種類 | 記号 | |
---|---|---|
構造規格による爆発等級 | 国際整合防爆指針によるグループ | |
耐圧防爆構造 | 1,2,3(a,b,c,n) | ⅡA、ⅡB、ⅡC |
内圧防爆構造 | - | Ⅱ |
安全増防爆構造 | - | Ⅱ |
油入防爆構造 | - | Ⅱ |
本質安全防爆構造 | 1,2,3(a,b,c,n) | ⅡA、ⅡB、ⅡC |
特殊防爆構造 | - | - |
非点火防爆構造 | - | - |
樹脂充填防爆構造 | - | - |
- a
- 水性ガス及び水素 (水性ガスとは、水素をコークスより生成するときに発生する)
- b
- 二硫化炭素/c:アセチレン
- n
- 爆発等級3のすべてのガスを対象
(参考文献 ユーザーのための工場防爆設備ガイド(2012))
防爆構造の種類 | 記号 | |
---|---|---|
構造規格による発火度 | 国際整合防爆指針による温度等級 | |
各種防爆構造に共通 | G1、G2、G3、G4、G5 | T1、T2、T3、T4、T5、T6 |
(参考文献 ユーザーのための工場防爆設備ガイド(2012))
発火度 | 発火点の値(℃) | 温度上昇限度(℃) |
---|---|---|
G1 | 450を超えるもの | 320 |
G2 | 300を超え450以下 | 200 |
G3 | 200を超え300以下 | 120 |
G4 | 135を超え200以下 | 70 |
G5 | 100を超え135以下 | 40 |
(参考文献 ユーザーのための工場防爆設備ガイド(2012))
電気機器の最高表面温度(℃) | 温度等級 | ガス又は蒸気発火温度の値(℃) | 温度上昇限度(℃) |
---|---|---|---|
450以下 | T1 | 450を超えるもの | 410 |
300以下 | T2 | 300を超え450以下 | 260 |
200以下 | T3 | 200を超え300以下 | 160 |
135以下 | T4 | 135を超え200以下 | 95 |
100以下 | T5 | 100を超え135以下 | 60 |
85以下 | T6 | 85を超え100以下 | 45 |
(参考文献 ユーザーのための工場防爆設備ガイド(2012))
工場電気設備防爆指針(ガス蒸気防爆2006) | 国際整合技術指針(2015改定) | |||
---|---|---|---|---|
防爆構造の種類 | 耐圧防爆形 | 安全増防爆形 | 耐圧防爆形 | 安全増防爆形 |
防爆構造の記号 | d | e | Exd | Exe |
防爆構造の目的 | 万一器具内部で爆発が超こってもその爆圧に耐え、外部に引火しない構造 | 温度上昇、絶縁等に特に安全度を要し、容器内にちり、ほこりが入らない様にした構造 | 万一器具内部で爆発が超こってもその爆圧に耐え、外部に引火しない構造 | 温度上昇、絶縁等に特に安全度を要し、外部からの損傷等に対する安全性を高めた構造 |
温度上昇の制限 | イ)容器外面 ロ)外部引出端子部 ハ)安定器巻線 ニ)口金 |
イ)容器内外面 ロ)同左 ハ)同左 ニ)同左 |
イ)容器外面 ロ)外部引出端子部 ハ)安定器巻線 ニ)口金 |
イ)容器内外面 ロ)同左 ハ)同左 ニ)同左 |
錠締の必要な場所 | 防爆性保持に必要なすべての部分 | 使用中取りはずしをし、裸充電部が露出する部分 | なし (注意書き表示必要) |
なし |
ガード | (要)強さを規定 | (要)強さを規定 | ガードによって保護されることが望ましい | |
保護カバー | 材質、肉厚を規定、機械的強度を規定 | 同左 | 材料、機械的強度を規定 | 同左 |
電気的安定度 | 特に安全度を増すよう使用材料等規定 | 同左 | 特に安全度を増すよう使用材料等規定 | 同左 |
ネジ嵌合 | ピッチ、嵌合山数、嵌合長さを規定 | 同左(端子箱部) | ピッチ、嵌合山数、嵌合長さを規定 | 同左(端子箱部) |
ゆるみ止 | (要) | (要) | (要) | (要) |
容器の強さ | 内容積に応じ8〜10[kg/cm²]の内部圧力に耐えること | - | 強さを規定 | - |
容器の保護等級 | - | - | - | 内部に裸充電部がある容器IP54以上 |
一方、粉じん防爆では、次のように表されます。
また、粉じん防爆特殊防じん構造は、爆燃粉じん及び可燃性粉じん危険場所に使用し、粉じん防爆普通防じん構造は可燃性粉じん危険場所に使用します。
(2021年3月22日入稿)
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