ライティング講座(照明講座)

照明計画資料

防爆照明 - 防爆構造の種類

防爆構造の種類は爆発性ガスの存在する危険場所や粉じんの存在する危険場所、使用目的に応じて、次の種類に分類されます。

  • 耐圧防爆構造
  • 本質安全防爆構造
  • 粉じん防爆特殊防じん構造
  • 油入防爆構造
  • 特殊防爆構造
  • 粉じん防爆普通防じん構造
  • 内圧防爆構造
  • 非点火防爆構造
  • 安全増防爆構造
  • 樹脂充てん防爆構造

これらのうち、照明器具、制御機器、電線管附属品等に関係の深いものは次の4種類になります。

(1)耐圧防爆構造(d)

全閉構造で、容器内部で爆発性ガスの爆発が起こった場合に、容器がその圧力に耐え、かつ外部の爆発性ガスに引火するおそれのない構造にしたものです。通常は1種場所及び2種場所に使用されますが、ガス濃度の高い場所などでは、必要最小限度施設することが望ましいといえます。

(2)安全増防爆構造(e)

正常な運転中に電気火花または高温を生じてはならない部分に、これらが発生するのを防止するように、構造上及び温度上昇について、特に安全度を増した構造にしたものです。通常は2種場所に使用されます。なお、耐圧防爆形白熱電球用ハンドランプは、防爆指針によると1種場所でも使用可能であり、また移動式のため頑丈な構造になっていますが、万一事故などにより破損して大事故を引起こす可能性も考えられますので、なるべく1種場所での使用は避けてください。

(3)粉じん防爆特殊防じん構造(SPD)

全閉構造で、接合面の奥行を一定値以上にするか、または接合面に一定値以上の奥行をもつパッキンを使用して、粉じんが容器内部に侵入しないような構造にしたものです。通常は爆燃性粉じん危険場所及び可燃性粉じん危険場所に使用されますが、導電性を有する可燃性粉じんがある場合などでは、必要最小限度施設することが望ましいといえます。

(4)粉じん防爆普通防じん構造(DP)

全閉構造で、接合面の奥行を一定値以上にするか、または接合面にパッキンを使用して、粉じんが容器内部に侵入しないような構造にしたものです。通常は可燃性粉じん危険場所に使用されます。

(2021年3月22日入稿)

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