アイちゃんのあかりを訪ねて
光の街、夜の函館 - 函館市編 -
嘉永6年(1853)、浦賀沖にやって来たアメリカ合衆国海軍のペリー提督は、アメリカの全権大使として徳川幕府へ開国を迫りました。巨大な軍艦、いわゆる「黒船」の威力を前にした幕府は、安政元年(1854)神奈川条約(日米和親条約)を結び、伊豆の下田と箱館(明治時代になるまで、函館は、「箱館」と書かれていたんだよ!)の開港を決定、安政6年(1859)に正式に開港されました。外国に開かれた貿易港=国際都市として異文化とともに歩んできた函館の街の栄えていた様子は、西部地区の異国情緒漂う建物でも感じとれたよ。
これまでに函館には訪れたけど人ごみが苦手なアイは、夜の函館の街をお散歩したことがなかったから今回初めて函館山からの夜景と、函館山山麓にある歴史的建造物やロマンチックなナイトスポットを巡ってきたよ。
函館夜景
海に舞い降りた銀河のような光のきらめき
標高334mの函館山山頂から観る夜景は、日本三大夜景(他に稲佐山から観る長崎、六甲山から観る神戸)、そして、ナポリ、香港と並び、世界三大夜景にも挙げられているんだよ。アイは、ナポリと香港の夜景も観たことがあるけど、函館山からの夜景がアイの中では一押しかなぁ。「宝石箱を開いた瞬間の感動」、「星が舞い降りて来た街」とたとえられているけど、夜になって市街が星空のようにあかりがきらめいて、道路の街灯が湾の輪郭をくっきりと浮かび上がらせると、「地図でお馴染みの北海道の首だ!」って、日本列島の形を改めて感じたよ。(アイちゃんは勘違いしてしまいましたが、本当は函館山と函館市街をつなぐくびれの部分です)
大都市圏の夜景は圧倒的な光の量を誇るタイプが多いけど、函館山の夜景は、ギラギラしたネオンがほとんどない、家の灯り、街灯、信号、車のライトなどだけで創られた、素朴で美しい、どこか郷愁にかられる落ち着いた“やさしい夜景”だなぁとアイは思いました。
アイは、思う存分夜景を堪能できたけど、ガスがかかっている日も結構多くて、晴れた状態で観られるのは、運次第なんだって。雨女のアイも、今回ばかりは感激!観光シーズンはめちゃめちゃ混んでいるし、アイは日没の1時間くらい前から3時間近く山頂に滞在できて本当に満足。時間の経過とともに刻々と変化する景色を楽しみました!ちなみに、8月13日は夜景の日、夜(や)とK(トランプ)の組み合わせだそうです。今度は、夜景の日に来てみようかなぁ~☆
日没前
日没直後
夜景