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2024/10/10

電気自動車向けクラウド型EV充電システムをアップデート
照明関連のプロトコル：DALIとDMXとは

こんにちは。岩崎電気です。
一気に秋らしくなり、過ごしやすい陽気となりました。
風が心地よく、お散歩をするのも楽しくなります。
少し足を延ばして、ドライブに出かけるのもいいですね。

今回は電気自動車向けのクラウド型EV充電システムについてご紹介します。
ぜひご覧ください。

電気自動車向けクラウド型EV充電システムをアップデート

近年、車選びで話題に上ることが増えた電気自動車。
カーボンニュートラルを実現するため、各国が普及に力を入れています。
日本では、「2035年までに乗用車新車販売で電動車100％」という目標(※「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」経済産業省)を実現するため、官民一体となって取り組んでいます。

EVやPHVの普及には、充電スタンドの拡充が鍵となります。
そこで岩崎電気は、EV化に伴う社会インフラの課題解決に向け、EV用充電システムを開発しました。

岩崎電気製のIoTスマート壁スイッチ「Link-S²」は、Wi-Fi接続によりスマートフォンやスマートスピーカーでさまざまな照明のON/OFFができる製品です。

IoTスマートスイッチ Link-S²(リンクエスツー)

このLink-S²に搭載しているクラウド型IoT電源制御システム「NetSWITCH」の技術と、NetCONNECT社製の施設予約管理システムを組合せたクラウド型統合システム「Link-SP(リンクエスピー)」を基盤に、EV向け充電器と組合せた「クラウド型EV充電システム」を新たに開発しました。
直感的なユーザーインターフェースを採用し、利用者はモバイル端末で「予約」「充電」「課金・決済」を行い、施設管理者は「運用管理」「情報提供」を操作・確認できます。

2023年2月より、EV充電環境のソリューション事業を手掛けるpmiテック社と共同で、このクラウド型EV充電システムの社会実証実験を開始しました。
この実証実験で収集したデータと新技術を活用し、クラウド型EV充電システムを国際標準通信プロトコルの最新版「OCPP 2.0.1」に対応させました。

OCPPとは、充電設備と管理・運用システムをつなぐ通信プロトコルです。
最新版に対応することで、OCPP 2.0.1対応の急速充電器が使えるようになるといった利用者側のメリットが得られます。
また、遠隔からの充電器制御の拡充やセキュリティの強化といった管理面での使い勝手も向上します。

2025年度以降のEV充電インフラ補助金交付では、OCPPへの対応が要件して発表され、対応必須の機能となります。

今後、多様な車種や新機能が市場に登場し、EV充電システムの普及がさらに進むことが予想されます。

独自クラウド型EV充電システムが急速充電器へも対応可能に

[光技術Tips]
照明関連のプロトコル：DALIとDMXとは

EV充電システムで使用されている国際標準通信プロトコル「OCPP」をご紹介しましたが、照明の分野にも国際規格の通信プロトコルがあります。

プロトコルとは、コンピュータ間で信号を伝送する際の通信手順や規約のことです。
言い換えれば、コンピュータ同士が会話するための言語・ルールといえます。
同じプロトコルを理解する機器で構築されたシステム上では、どのメーカー製品でも使用可能なため、自由度が高く、柔軟に活用できます。

照明の分野でよく使用される通信プロトコルは以下のとおりです。

DALI

DALIとは、Digital Addressable Lighting Interfaceの略称で、照明の調光制御に特化した通信規格です。
対応する照明器具ごとに個別のアドレスを設定し、それぞれを独立して制御できます。
また、対応品であれば照明器具だけでなくセンサやスイッチも組合せて使用可能です。
さらに、DALIは照明器具とコントローラ間で双方向通信ができるため、照明器具の故障など検知することもできます。

DALIで実現するLED照明の新しい使い方