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2023/03/08

耐候性試験とは？ - 品質評価をスピードアップ -
耐候性試験機の種類ほか

こんにちは。岩崎電気です。
日中の日差しが柔らかくなり、少しずつ春の訪れを感じます。
桜の便りが待ち遠しいですね。
新年度を控えて少し慌ただしさもあるかもしれませんが、
季節のうつろいを感じる余裕を持って過ごしたいですね。
今回は、耐候性試験や照射方法の違いについてのお話です。

耐候性試験とは？ - 品質評価をスピードアップ -

「耐候性」という言葉をご存知ですか？
「候」とは天候のことで、耐候性は天候の変化に耐える性能を表しています。
太陽光や雨風、温度変化など、天候変化の種類は多岐にわたります。

建築物や自動車のように、屋外にあるものは常に太陽光や雨風にさらされます。
使われる塗装や素材は、劣化が起きにくいよう耐候性が高くなければなりません。
その耐候性を調べる方法が「耐候性試験」です。
実際に太陽光や雨風に長時間置いておけば結果は分かりますが、
膨大な時間と労力を要してしまいます。
そこで耐候性試験機が大活躍します。

耐候性試験を行うためには

耐候性を調べるための試験機として「耐候性試験機」があります。
光、熱、雨風などの屋外環境を人工的に再現し、劣化の進行を観察するものです。
自動車や建築物、家電、印刷物、樹脂、人工石などの研究開発や規格・仕上げ試験に幅広く採用されています。

耐候性試験機アイスーパーUVテスター

岩崎電気では、購入ではなく一時利用でお客さまのニーズにお応えする照射サービスも行っています。
照射サービスを用いて、JISやIEC、ASTMなど、世界の品質試験規格に準拠した耐候性試験、紫外線に特化した光源の使用により大幅に時間を短縮した耐候性試験が可能です。

照射サービスのご提案

岩崎電気の耐候性試験機はさまざまな研究所や技術センターに納品され、技術開発や生産性の向上をサポートしています。

耐候性試験機の納入事例

[光技術Tips]
耐候性試験機の種類

耐候性試験機には、大きく分けてランプ方式とカーボン方式があります。
ランプ方式は、キセノンランプ、メタルハライドランプ、紫外線蛍光ランプの3種類あり、ランプによって分光が異なります。
カーボン方式は、JISなどの試験規格があり、国内で長年使用されている方式です。

ランプ方式	キセノンランプ	太陽光に近似した分光エネルギー分布を有するキセノンランプで自然の屋外暴露と高い相関性を得ることができます。 JISへのキセノンランプ式の採用が増えています。
	メタルハライドランプ	キセノンランプ、カーボン方式に比べて約10倍の促進性があるのでより早く耐候性評価を行うことができます。メタルハライドランプ式を採用したJIS新規格も制定されました。
	紫外線蛍光ランプ	短波長での試験が可能。仕様が最もシンプルで、目的に応じて波長の異なる3種類のランプが規定されています。
カーボン方式		紫外線カーボンアーク灯方式、サンシャインカーボンアーク灯方式があります。現在でも使用されていますが、ISOなど海外ではキセノンランプ方式が主流であることなどから、キセノンランプ方式への移行が進んでいます。