メールマガジン
2022/07/14
夏到来!スポーツを盛り上げるスタジアムの照明
スポーツ施設の照明設計 ほか
こんにちは。岩崎電気です。
先月のメルマガで、
東北を除き梅雨入りしました。ほとんどの地域は一週間以上遅かったです。
とお伝えしましたが、今月は、
東北北部を除き梅雨明けしました。ほとんどの地域は三週間以上早かったです。
となりました。びっくりですよね。
さて今回は、夏にぴったりスポーツ照明の話題です。
目次
夏到来!スポーツを盛り上げるスタジアムの照明
野球やサッカーをはじめ、スポーツは暑い夏をいちだんと熱く盛り上げてくれますね。
スタジアム観戦ならではの醍醐味に一体感が挙げられますが、照明も一体感の演出に一役かっています。
体験・体感型照明空間を実現したナゴヤドーム
愛知県名古屋市にあるナゴヤドームは、プロ野球「中日ドラゴンズ」のホームグラウンドとして知られています。
ナゴヤドームは1997年に開業し、ナイター照明は岩崎電気のHID照明器具・ランプが導入されていました。
当時の岩崎電気の広告には、あの星野仙一さんも登場していたんですよ。
LED照明へのリニューアルは2018年のことです。
設置台数を減らして省エネを実現したのはもちろん、最先端の照明演出が導入され話題になりました。
高い照度と省エネを両立できることがLEDの特徴ですが、プレーヤーが感じるグレア(まぶしさ)が難点として挙げられます。
ナゴヤドームでは独自の配光設計と照明設計によってその問題を解決できました。
フルカラー照明を含めた照明制御システムが採用され、フィールド照明、空間照明、演出照明を大型映像装置「106ビジョン」と連動させています。
光と映像、音響を融合し、選手紹介や入場、得点シーンなど、試合のさまざまな場面に合わせた豊かな演出が行われ、ドラマティックに盛り上げています。
[光技術Tips]
スポーツ施設の照明設計
スポーツ施設の照明は、競技のための明るさやまぶしさの抑制、観戦のための快適性、周辺エリアへの配慮、もちろん経済性など、さまざまな重要要素が絡み合い、複雑な設計、検証が必要です。
また、公共性の高い施設でもあるため、運用には多くのルールが存在します。
特にスポーツ施設照明にはJISで定められた推奨値が競技ごとに決められています。
余談ですが、JISについて、「日本工業規格」と認識されている方が多いかと思いますが、実は2019年から名称が変わり、「日本産業規格」となりました。
JISはJapanese Industrial Standardsの略ですが、英語では工業・産業ともにIndustryなので、略称は変えずに済んだのですね。
さてスポーツ照明のJISですが、設定されている項目は、
- 推奨照度
- 均斉度
- グレア
- 演色性
の4つで、さらに競技ごとに三段階のレベル、
例えば野球ならレベルIは全国大会、レベルIIは地方大会、レベルIIIは練習試合
のような分類がされていて、それぞれに推奨値を持っています。
競技ですが、かなり細かく設定されていて、
例えば、昨年の東京パラリンピックで注目が集まった「ボッチャ」のような、あまり知名度が高くない競技でも、しっかりと設定が用意されています。
また、競技としての分類以外にも、テレビ放映がされるかどうかで、さらに基準があり、
こちらも照度、均斉度、演色性が設定されていますが、光色(色温度)や「ちらつき」、フィールド照度とは別に、観客席の照度までも設定されています。
なお、テレビ放映に対応する照度は、放映対象の動きの速さ(三段階:水泳などはもっとも遅い、野球などは中間、卓球などはもっとも速いに分類されています)とカメラからの距離で異なります。
岩崎電気のウェブサイト、スポーツ施設照明では、難しい前提条件なしに、競技とレベルを選ぶだけで、どのような照明が必要か、わかりやすくご紹介しています。
メルマガ前半、ナゴヤドームでもご紹介している、照明演出についても触れていますので、スポーツ照明の事前検討などに、ぜひご活用ください。
NEWS
- ニュースリリース
- JIS照度基準に準拠、まぶしさも光害も抑えた屋外テニスコート用照明器具
- ヤマハミュージックの店舗及び教室の感染予防対策をサポート。全国で計661台の「エアーリア コンパクト」を設置
- 「脱炭素社会の実現」に寄与するEV車の使用済み電池リユース事業、企業連携でさらに拡充へ
- 紫外線による空気除菌とオゾンによる表面除菌「AIRLIA COMPACT DUAL(エアーリア コンパクト デュアル)」をモデルチェンジ
- 照明
- 屋外テニスコート用照明器具 レディオック テニスター - リニューアル
- ランプ・光源
- LEDランプ - レディオック LEDライトバルブ より省電力にリニューアル
- IR情報
- 第107期 有価証券報告書 ほか
- 納入事例
- 粟又の滝ライトアップ ほか
- お知らせ
- PCB含有の有無検索/証明書発行サービス - データ更新
編集後記
今年の夏は、7年ぶりに政府による節電要請が出されました。
7年前の2015年に何かがあったわけではなく、
2011年の東日本大震災以降続いていた節電要請を2016年から昨年までは見送っていたが、
今年はさすがに見送れないということのようです。
ただ熱中症の危険があるため、エアコンを適切に使いながら、無理のない節電を。という呼びかけがよく聞かれます。
商業施設などでは、いつもより照明を控えめにしているところが目立ちますね。
岩崎電気でも今、オフィスの照明を控えめにして、共用部などは積極的に消灯しています。
見た目にも涼しげになるので、おすすめですよ。
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