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2022/04/14
自治体の屋外照明LED化
IoTで広がる照明の未来 ほか
こんにちは。岩崎電気です。
桜前線が日本列島を北上している最中ですが、季節外れの暑さに困惑している今日この頃です。
少し遡って3月には季節外れの寒さや地震の影響で、電力不足による節電の呼びかけがありました。
節電や防災を改めて意識された方も多かったのではないでしょうか。
今回は、自治体でも積極的に取り組んでいる照明の省エネ事業についてご紹介します。
目次
自治体の屋外照明LED化を支援
那須塩原市で、全国初のスマート道路灯の運用開始
栃木県の北部に位置する人口約11万人の街、那須塩原市。
渓谷、湿原などの自然に恵まれ、アウトレットモールや温泉などの観光施設も整い、新幹線や高速道路が通る交通の要衝でもある都市です。
そんな那須塩原市で道路照明のLED化・スマート道路灯の運用が開始されました。
「スマート道路灯」とは、環境省が支援しているスマートライティング化に沿ったソリューションのひとつで、遠隔で監視や調光などができる道路灯を指します。
自治体が管理する道路灯を全域にわたりスマート化し、実際に運用するのは日本初の試みです(当社調べ)。
那須塩原市では、道路灯の点灯状況はもちろん、一部に設置された日射計や環境センサーのデータも岩崎電気のオペレーションセンターに集めることで、深夜帯の減光や、天候に応じた調光制御を行い、電気料金の低減や省エネ化を実現しています。
先月発令された「電力需給ひっ迫警報」は2012年の運用開始以降初めてのものでした。
突然報じられた節電の呼びかけは、記憶に新しいのではないでしょうか。
この警報を受けて、那須塩原市はLED道路灯の一部で迅速に減光を実施し節電に貢献できました。
千葉県道路・港湾・都市公園の屋外照明灯LED化事業でスマート化に貢献へ
千葉県は、「千葉県道路・港湾・都市公園の屋外照明灯LED化事業」の提案を公募し、岩崎電気を代表とするグループが最優秀提案者として選出され、先月契約締結しました。
この事業は、千葉県が管理する道路灯やトンネル灯、公園灯約25,000灯のLED化及び既にLED化済み分を含む約28,000灯の維持管理を行うESCO事業で、国内最大規模です(当社調べ)。
ESCO事業とは、Energy Service Company事業の略で、光熱費などの削減を実施し、その削減された経費から省エネルギー改修実施に必要な経費を受け取る事業形態をいいます。
今回のケースは、屋外照明灯をLED化することにより削減される電力費を、新たなLED照明灯の設置経費や維持費などにあてるものです。
内容としては最新の照明器具による屋外照明灯のLED化や県内企業による施工、環境省補助事業を活用するスマートライティングの導入を提案しています。
今後も岩崎電気は、各自治体で設定する温室効果ガス排出量削減目標達成に貢献するLED化事業に対し、最新技術を駆使した提案を行い、環境に配慮した街づくりに貢献していきます。
[光技術Tips]
照明制御~IoTで広がる照明の未来~
これまでにも照明制御について取り上げてきましたが、今回はIoTの技術を駆使した、照明制御の魅力や可能性についてご紹介します。
そもそも照明制御とは?
照明制御とは、「照明を点灯するだけでなく、効率よく管理して、安全・安心・快適そして省エネに貢献すること」です。
先の、那須塩原市や千葉県のLED道路灯スマート化も照明制御技術のひとつ。
照明を制御することで、省エネのほか、スケジュール設定や使用場面に応じたコントロールが実現できます。
また、集中管理や遠隔操作が可能となるため、企業や一般家庭においても今後多くの可能性が広がる分野です。
IoTで照明はどう変わった?
IoTとはInternet of Thingsの略で、「モノのインターネット」と訳されています。
これまでインターネットに繋がっていなかったモノが、ネットワークを介して接続されることで、モノから収集した多くのデータを使って情報交換を行ったり、さまざまな予測ができたりします。
このIoT技術により、照明はインターネットなどの通信環境を使ってパソコン、スマートフォンなどでさまざまなコントロールが可能になりました。
IoTを活用した照明制御はどのように活用されている?
身近なところでは、家庭内ネットワーク環境(Wi-Fi)に接続することで照明操作ができる岩崎電気の「Link-S²」があります。
IoT基板を内蔵した壁スイッチ「Link-S²」は、スマートフォンを使って外出先から照明をオン・オフするだけでなく、スマートスピーカーに「電気を消して」のように話しかけるだけでハンズフリー消灯を実現。
複数の照明を同時に操作するグループ化や設定した日時に照明を自動でオン・オフするスケジュール機能、在宅者を感知する「みまもりサービス」もあり、上手に組み合わせることで省エネかつ快適な暮らしをサポートします。
イルミネーションイベントやライトアップにもIoTによる照明制御が増えています。
こちらの例は神社参拝時の拍手や鈴を鳴らすなどの音に反応してIoT照明制御システム「Link-Core」が光や音を変化させるというもの。
「Link-Core」を利用すると音の他にもSNSと連動した制御やウェブサイトの掲載情報による変化など、さまざまな情報をトリガーにして照明を制御できるようになります。
岩崎電気には、オフィスや学校、工場、アリーナなどの屋内施設から公園や駐車場などの屋外施設まで、多彩な照明制御システムがあります。
お客さまのお悩み、課題にあわせて最適な制御システムが選べるように、おすすめ照明制御システムをご紹介するページをご用意しました。
何を選べばいいか分からない、何が出来るのか分からないといった時に、是非ご活用ください。
NEWS
- ニュースリリース
- LED道路灯「LEDioc ROAD(レディオック ロード)」を発売。業界最高水準の高効率169.3ℓm/Wを達成
- 「千葉県の屋外照明灯LED化事業」岩崎電気を代表とするグループが受注
- 那須塩原市で管理する全ての道路灯のLED化が完了
- 照明
- おすすめ照明制御システム
- LED照明器具 突入電流一覧表の更新
- 新カタログ
- 施設・屋外照明 総合カタログ 2022-2023 ほか
- 納入事例
- 東日本旅客鉄道(株) 品川車両基地 ほか
- お知らせ
- PCB含有の有無検索/証明書発行サービス - データ更新
- 空気循環式紫外線清浄機 AIRLIA(エアーリア) 一部商品生産終了のご案内
編集後記
先月発令された「電力需給ひっ迫警報」。
今回は、改めて電気が使える日常がこんなにもありがたいものかと感じました。
これを機に我が家でも無駄な電力を使っていないか見直しを行いました。
一人の努力は微々たるものですが、大勢の想いにより地球レベルで変わっていけたらいいですね。
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