メールマガジン

岩崎電気株式会社
EYE LATEST NEWS VOL.319

2022/01/20

岩崎電気のSDGsへの取り組みをご紹介
光束維持率とは? ほか

こんにちは。岩崎電気です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年最初のメルマガのテーマは「SDGs」です。
昨年末の新語・流行語大賞やNHK紅白歌合戦でも取り上げられ、日常生活でもカラフルなアイコンを目にすることが多くなったSDGs。
今回はSDGsのおさらいと、岩崎電気の取り組みについてご紹介いたします。


目次


岩崎電気のSDGsへの取り組みをご紹介

SDGsってなに?

SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の頭文字をとったものです。
「持続可能な開発目標」と呼ばれ、2030年までに達成する具体的な目標が17のゴール(例:「貧困」「ジェンダー」「エネルギー」「海の豊かさ」など)に分けて定められています。

SDGs(持続可能な開発目標) 17の目標

岩崎電気のSDGsへの取り組み

一例として今回紹介するのが低炭素化に向けた持続可能な街づくりへの貢献です。
岩崎電気は環境負荷の少ないLED照明機器を提案し、電気料金の削減だけでなく、温室効果ガス(CO₂)の排出量削減を推進し、国の施策である地球温暖化対策計画(2030年までに温室効果ガス46%削減)、カーボンニュートラル(2050年までに温室効果ガスの排出量を全体としてゼロ)の達成に貢献します。

低炭素化に向けた持続可能な街づくりへの貢献

具体的には、照明による社会インフラ事業があります。
安全で快適な夜の環境を作り出す道路灯の開発、さらには多様な機能価値や技術を照明に持たせることで、より環境に優しく、災害に強い街づくり、住み続けられる街づくり、スマートシティの実現を目指します。
これらは、「目標11 住み続けられる街づくりを」や、「目標13 気候変動に具体的な対策を」に該当します。

照明による社会インフラ構築

スマートシティの実例として、岩崎電気ではミネベアミツミ株式会社と連携し、杉並区に実証のフィールドを提供いただいて「IoT街路灯実証実験」を実施しました。

ミネベアミツミと共同開発を進めてきたスマートLED道路・街路灯は、無線通信により光量を自在にコントロール、点灯状況・消費電力量のモニタリングができ、運用管理の効率化と電力費削減を同時に実現します。
さらに、環境センサーで、温度、湿度、気圧、風速などのさまざまなデータを取得し、区民への情報サービスの提供を行います。

照明機器を、ただ単にあかりをともすだけではなく、省エネルギーや都市生活の利便性向上、安全性の向上など、さまざまな付加価値を持つデバイスに進化させる。まさに「人々が長く住み続けられる環境を創る」べく、チャレンジを続けています。


[光技術Tips]
光束維持率とは?

LED素子そのものは、理論的には半永久的に光ると言われています。
しかし実際に使用をしていくと、使用環境により樹脂など内部のさまざまな材料が劣化して、少しずつ明るさが落ちて行きます。

「光束維持率」をご存知ですか?

光束維持率とは、初期(新品の時)の明るさに対してどのくらい明るさを維持しているか割合で表したものです。
光源自体の光束の低下や工場や倉庫などで使用する際の器具表面の汚れ、室内面の汚れなどにより明るさが徐々に低下するため、照明設計をする際、ランプの光束維持率や照明器具の汚れなどを考慮した「保守率」を加えて計算し、照明器具の寿命末期でも必要な明るさを確保できるようにしています。

光束維持率が高い商品は光束減退が少なくなり、明るさが一定になることで導入後も明るさを維持することができるので、数年後暗くなってしまうのではないか、という心配がありません。

例として、従来光源とLEDランプの比較をします。
水銀ランプ400W(HF400X)は初期の明るさ(全光束)は22000ℓmですが、光束維持率は80%なので、寿命末期の光束は17600ℓmに下がっています。
交換例として、水銀ランプ400W相当のレディオック LEDアイランプSP 89W(LDRS89N-H-E39/HB)は全光束18000ℓmなので上記水銀ランプより2割ほど暗くなるのかな?と思いそうですが、光束維持率が90%なので末期光束は16200ℓmで、1割以内の減少で収まります。
今回の例では汚れなどの「保守率」を考慮すると、設計照度では水銀ランプより明るくなり、約76%省エネ、寿命も5倍になります。

なお、保守率は照明器具を定期的に清掃することを前提に設定されています。
照明器具の性能を最大限発揮するためにも、定期的な点検・清掃をお勧めします。

代替のLEDランプを検討する際は、全光束で比較せず、LEDランプの光束維持率を考えた寿命末期光束で検討することをお勧めします。

岩崎電気のLED寿命はこの光束維持率を考慮して、点灯初期に測定した光束が70%またはカタログ等に記載されている数値に下がるまで(今回の例では90%)の総点灯時間を示しています。


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編集後記

今回は、SDGsや省エネ設計についてお届けしました。
SDGsが定めた2030年まであと8年。
2015年の制定から折り返し地点を迎えています。
SDGsを政府や企業のことだけと考えず、私たち個人もできることを学び考え、よりよい社会になるように助け合いたいですね。

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