研究開発・設計の各技術部門を集約
埼玉製作所に「テクノセンター(技術開発棟)」を新設

2015年9月1日

テクノセンター(技術開発棟)イメージ図
テクノセンター(技術開発棟)イメージ図

岩崎電気株式会社は、技術開発の中核としての役割を担う「テクノセンター(技術開発棟)」を、埼玉製作所(埼玉県行田市)内に新設します。

「テクノセンター」の概要は、4階建て延床面積 6,300m²、最大600名の収容人数で、2017年4月に竣工します。
光源、照明器具、光応用、回路、生産、新技術開発、シミュレーション(測定・試験・分析評価)の各技術部門 約300名を束ね、一部管理部門や品質保証、知的財産部門も集約します。
総投資額は、32億円を予定しています。

岩崎電気は、研究開発・設計、製造、物流部門で『改革プロジェクト』を進めています。
製造部門においては、「大部屋」と呼ぶ独自の方式によって、開発時から品質とコストを考慮しながら生産性を追求するものつくり改革を積み重ね、サプライチェーン全体の可視化と無駄のない供給体制を作り上げる仕組みづくりを追求してきました。
物流部門では、LED照明製造工場の(株)つくばイワサキ(茨城県桜川市)内に新たな物流倉庫を建設中です。
最新の物流管理システムを導入して在庫の回転率を高め、商品の横渡し時間の短縮や輸送コストの削減をする「物流拠点の再編」を進めています。

残された課題が研究開発・設計部門でした。
光源、照明器具、光応用機器の研究開発・設計の各技術部門が分散しているという問題を解決するため、数年前から「テクノセンター構想」に着手。
埼玉製作所内に「テクノセンター」を新設し、技術部門を集約することで開発効率を更に向上させます。

これにより、部門横断的な技術的知見や情報の共有、国内外の有力パートナーとの連携、グローバル対応の商品開発を加速させることで、技術部門のシナジー効果を高め、商品企画・事業戦略部門との連携を強化します。
また、技術部門を集約するだけでなく、「テクノセンター」には最新鋭の分析計測機器、環境試験装置、試作加工設備を導入し、より高品質で低コストの当社独自のユニークな高付加価値商品の提供を実現します。
更に、コミュニケーションの強化を目的として、海外拠点並びに各事業所間を繋ぐWEB会議システムを導入し、「テクノセンター」を中心としたものつくりネットワークを確立していきます。

テクノセンター構想

  • 岩崎電気グループ技術開発の中枢基地としての役割を担う。
  • 埼玉製作所を技術開発の中心に据えることでマザー工場としての位置付けを明確化。
  • 社内外の壁を越えて技術の深化を進め、ものつくりプロセスにおける徹底した無駄の排除を行い、総合的な戦略的活動を強化していく。
  • 照明事業、光応用事業共に、商品企画早期段階から源流主義開発(大部屋)活動の深化、推進、拡大を図る。
  • 最新鋭の分析計測機器、環境試験装置、試作加工設備を導入し、当社の持つ様々な加工技術を駆使して、徹底した品質管理のもと、商品開発の更なるスピードアップを図っていく。
  • 情報の共有化、コミュニケーションの強化を目的として、「テクノセンター」を中心としたものつくりネットワークを確立する。
  • 分析実験研究エリアを設け、分析測定技術やコア技術を蓄積して品質を向上させ、総合技術力を更に高め、高品質で高付加価値な商品を創り出すことを実現する。
  • WEB会議システムを導入し、グローバルサプライチェーンの拠点としても活用する。

単なる集約だけにとどまらず、必然的に技術者の交流が起きるようなレイアウトおよび環境をしかける。
社内での技術的知見の交流はもとより、国内外パートナーとの連携を強化しオープンイノベーションを強化する。

岩崎電気の製品競争力の生み出し方

源流主義開発

商品性能、デザイン性、部材コスト、現場での生産性等の各種要求を、早期に織り込んだ開発。

分散している技術開発陣を集約し、種々技術のシナジー効果と企画の強化を図る

「テクノセンター」の概要

建設場所

〒361-8505
埼玉県行田市壱里山町1-1
岩崎電気株式会社 埼玉製作所内

着工予定

2016年4月

竣工予定

2017年4月

建屋の概要

建物構造:鉄骨 地上4階建て
延床面積:6,300m²

収容人数

最大600名

予定投資額

建物
22億円
開発機器
10億円
合計
32億円

※業績予測への影響:本件による当社グループの2016年3月期通期業績予測の変更はありません。

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