農業生産者にも安心!「夜間照明による農作物の生育に影響のない光」
光害阻止LED照明器具 「 LEDioc LUMIINE」を開発
2014年11月4日
岩崎電気株式会社は、株式会社アグリライト研究所(山口大学農学部発ベンチャー企業)、山口大学農学部 山本晴彦研究室との共同研究で、「夜間照明による農作物の生育に影響のない光」、光害阻止LED照明器具「LEDioc LUMIINE(レディオック ルミーネ)」を開発しました。2015年春の発売を予定し、2014年11月から受注を開始します。
夜間照明の設置は、事故の防止や夜間の犯罪を抑制するなど、地域の安全・安心のためには必要なものです。その一方で、田畑に隣接した地域では、夜間照明によってイネの生育に遅れが生じるなど、農業生産者の収入に影響があるといわれています。
この問題を解決する研究として、山口大学農学部 山本晴彦研究室では、LEDで特殊な波長をコントロールし、同時に人間には感じられない高速点滅を行うことで農作物への影響を与えない「光害阻止技術※1、2」を開発しました。2009年~2013年の5年間のフィールド実験では、10ルクスで照明してもイネの出穂の遅延が、3日以内※3に抑制されることが確認されています。
「LEDioc LUMIINE」は、この技術を応用した光害阻止LED照明器具で、適切な夜間照明を行いながらも、農作物の生育に影響のない、「地域住民の安全・安心」と「農業生産者の安心」の両立を実現できます。
- ※1:光害阻止技術活用照明器具とは
本照明器具は、特許「第4839447号」、国際出願番号「PCT/JP2010/068556」を用いた照明器具です。(山口大学が出願人、株式会社アグリライト研究所が専用実施権をもつ研究成果を利用しております) - ※2:光害阻止効果の定義
特許技術による確認方法により、「イネであれば水平面照度10ルクスの夜間照明が照射された状態でも、通常の出穂からの遅延日数3日間以内(出荷時のコメの品質に影響のないとされる指標)が達成される効果」 - ※3:出穂からの遅延日数3日間以内という指標
山口大学による研究成果(国際出願番号「PCT/JP2010/068556」にも記載)で定められた指標
主な仕様
- 本体
- アルミダイカスト
- 使用電圧
- 100~242V
- 消費電力
- 40VA以下
- 設計寿命
- 40000時間以上
- 耐雷サージ
- 15kV(コモンモード)
主な使用用途
- 地方自治体
- 水田が隣接した通学路や生活道路など
- 駐車場
- 郊外型コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、道の駅、高速道路のパーキングエリア/サービスエリアなど
価格
オープン価格
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