LEDと同等の長寿命HIDランプ
定格寿命40000時間の「ツインセラルクス」190Wを発売

2011年6月20日

「ツインセラルクス」190W
「ツインセラルクス」190W

岩崎電気株式会社(本社:東京都中央区、社長:渡邊文矢)は、1つのランプに発光管2本を内蔵し、業界No.1の※1ランプ定格寿命40000時間を実現したセラミックメタルハライドランプ「ツインセラルクス」に新たに190Wを導入。
6月20日より発売します。

「ツインセラルクス」190Wは、既設の器具がそのまま使用できる※2ので、ランプと安定器の交換を行うだけで、比較的安価に約50%の節電対策が可能なセラルクスシリーズの長寿命タイプです。

ランプ内には水銀ランプの約2倍のランプ効率(111ℓm/W)を有するセラミック発光管が2本搭載されているので、190Wと省電力でありながら、水銀ランプ400Wと同等の明るさが得られます。

また、寿命が40000時間と長寿命なので、約10年間※3ランプ交換が不要になるため、メンテナンスコストが軽減されます。

さらに、再始動時間が5分程度※4と短いため、照明の点滅頻度の高い施設での待機時間も軽減できます。

また、UVカットコーティングを標準仕様としているので虫が好む紫外線域の光を約90%カット、誘虫性を約40%に抑制できます。

「ツインセラルクス」190Wは、LEDと同等の長寿命と高いランプ効率で節電対策に貢献、CO₂を削減するとともに、廃棄物の軽減ができる地球環境保全に配慮したランプです。

  • ※1 : HIDランプにおいて(2011年6月1日現在 当社調べ)
  • ※2 : 定格寿命が40000時間と長寿命であることから、既設の器具を継続して使用する場合は、予め器具の点検を行ってください。
  • ※3 : 年間点灯時間4000時間で計算した場合(40000時間(10年間)を保証するものではありません)
  • ※4 : 2本の発光管が健在であることが条件となりますので、寿命などにより片方の発光管が不点となった場合には、一般的なHIDランプと同様の約15分となります。また、2回目以降の再始動は直前の点灯時間が15分以下の場合、5分以内に再始動しない場合があります。(上記再始動時間はランプ単体裸点灯の場合です。周囲温度や器具構造により再始動にかかる時間は変動します)

参考図:ランプの中に発光管を2本セットしています。

参考写真

※透明形の商品はありません

構造

  • ※発光管は1本のみ点灯。(2本同時に点灯することはありません)

「ツインセラルクス」の主な特性

種別 点灯方向 形式 希望小売価格
(税抜)
ランプ電圧
(V)
ランプ電流
(A)
190W(拡散形のみ) 垂直±15° M190FCTW-W/BUD 28,200円 120 1.90
全光束
(ℓm)
相関色温度
(K)
平均演色評価数
(Ra)
定格寿命(時間) ランプ効率
(ℓm/W)
寸法(mm) 口金
全長(max) 外径(max)
21000 4100 75 40000 111 290 118 E39

「ツインセラルクス」専用安定器の主な特性

種別 定格電圧
(V)
形式 希望小売価格
(税抜)
定格周波数
(Hz)
ツインセラルクス190W専用 200 MC1.9CCP2A(B)351 21,100円 50(60)
入力電流(A) 入力電力
(W)
二次電圧
(V)
二次短絡電流(A) 寸法(mm) 二次側配線長
無負荷時 始動時 安定時 全長 最大高 最大幅 取付穴ピッチ
1.30 1.80 1.11 208 - 2.9 285 76 83 255 50m以下

注)適合する安定器はツインセラルクス190W専用の安定器です

「ツインセラルクス」190Wの主な特長

比較ランプは全て当社比

(1) 業界No.1の最長寿命40000時間

寿命の長いセラミックメタルハライド発光管を並列に2本装備することで、水銀ランプ(定格寿命:12000時間)の約3.3倍、LED同等の40000時間を達成。
長寿命化により約10年間ランプ交換不要で、ランプ交換サイクルを延長しメンテナンスコストを軽減します。
また、ランプ交換による廃棄物が減少することで、地球環境保全に貢献するエコロジーなランプです。

(2) 消費電力を約50%削減

水銀ランプの約2倍の効率(ランプ効率111ℓm/W)があるため、190Wの省電力ランプでありながら、照明設計においてFECマルチハイエースH(メタルハライドランプ)400W・水銀ランプ400Wとほぼ同等な設計が可能。
一般的にランプ効率が高いとされているナトリウムランプを凌ぐ光束が得られます。

(3) 平均演色評価数 Ra:75

相関色温度は従来の水銀ランプ(蛍光形)と同等の4100Kで、演色性は水銀ランプのRa:40に対しツインセラルクスはRa:75と高いため、水銀ランプと比較して色の見え方が自然です。

(4) 約5分の短い再始動時間

水銀ランプに比べ、約1/2の時間(5分)で再始動するため、照明の点滅頻度の高い施設に使用できます。

(5) 虫が寄り付きにくい

UVカットコーティングを標準装備し、虫が好む紫外線域の波長を約90%カット。
水銀ランプと比較すると、誘虫性を約40%に抑制できます。

(6) 光補償装置に対応

光補償装置(クラークナイン)システムに適合。
電源の瞬断などの不意の消灯時でも安心・安全を確保します。

水銀ランプ400Wとの比較

既設
器具+水銀ランプ400W(HF400X) × 40台

CO₂
約10.7t削減

年間CO₂排出量・
消費電力
約50%削減

照度ほぼ同等

改修例
器具+ツインセラルクス190W(M190FCTW-W/BUD) × 40台


平均照度(維持):535ℓx
保守率:0.71


平均照度(維持):515ℓx
保守率:0.69

※設計条件(共通)
器具:高天井用照明器具(SAW413) ※器具もリニューアルするとさらに改善されます
床面積:32m×20m、灯高:8m
反射率:天井=30%、壁面=30%、床面=10%

定格寿命と残存率について

定格寿命とは、長期間に製造されたランプの寿命の平均値に基づいて公表された値をいいます。
ランプ交換を考えるときの目安になります。
残存率とは初めに点灯したランプ数に対するその時点でまだ点灯しているランプ数の比率をいいます。
定格寿命と残存率の関係は残存率が50%になる時間を定格寿命といい、定格寿命は約半数のランプが不点灯になることを意味します。

(社団法人 日本電球工業会 HIDランプガイドブックより)

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