PCB使用安定器の取扱いについて

照 明 工 00−56
2000年11月28日

都道府県市町村総務担当課長 殿
都道府県市町村教育委員会総務担当課長 殿

社団法人日本照明器具工業会
会長 今井清輔
[公印省略]

PCB使用照明器具の劣化によって生ずる事故の未然防止のための点検、交換、保管に関する情報提供及び交換促進支援について

 (社)日本照明器具工業会では、PCB使用照明器具の劣化によって生ずる事故を未然に防止するため、昭和63年1月と平成9年(1997年)7月に全国都道府県市町村及び教育委員会の施設担当者宛に、必要な情報を提供するとともに早期点検と交換をお願いしてまいりました。
 PCB使用照明器具は、生産を中止してから既に28年を経過しております。電気絶縁物の耐用は有限であり、使用環境にもよりますが、通常10年前後から劣化が進行し、15年を超える長期使用では、安定器、コンデンサの故障を生じ、発煙、容器破損等の事故が発生することがあります。本年10月に東京・八王子市の小学校でPCB使用安定器(コンデンサ)が破裂する事故が発生する等、依然としてこうした照明器具が使用されている実態があることは、児童生徒の安全上の観点から重大な問題であり、関係当局において一刻も早く点検と交換を進められることを改めてお願いする次第です。
 当工業会としては、点検・交換に必要な情報を改めて提供するとともに、学校等における照明器具の交換が、緊急かつ円滑に進められることを支援するため、今般、別紙の対応策を実施することといたします。また、最近の蛍光灯器具では長期使用、絶縁劣化があっても安定器の焼損、コンデンサの破裂等が生じない保護装置(機能)付が一般的であり、消費電力も大幅に低減した器具、用途に応じ適切な光特性や機能を有する器具が開発され普及しています。
 当工業会としても、別紙の対応策により学校等における点検と交換を支援してまいりたいと存じますので、重ねて点検と交換の促進をお願いいたします。